Arikaina 2015/3 和歌山と宮城、何が違った?[3]
海南市名高からのぞむ湾内

和歌山では特に反対意見なし

 今回、「浮上しなくなる恐れがある」として中止になった浮上式防波堤。

「浮上式は絶対に無理だと思う。(中略)メンテナンスの費用が物凄くかかるということ、耐用年数が極めて短い、機械式の奴は。

今は復興予算でできるが30年後、40年後もう1回作り替えるときに、おそらくどこからもお金が出てこないと思う(気仙沼市『防潮堤を勉強する会』の議事録より)」

'13年9月、市民との意見交換会でこう答えていた村井知事。

しかし和歌山県では浮上式防波堤について、特に反対や、疑義を挟む意見が出されることは無かったようです。

「'08年頃から(津波対策の)検討が始まり、いろんな方法を考えた中で、

タンカーなどを付ける場所があることを考え、浮上式が有効と判断しました。県が反対する、というわけではありませんでした(県土整備部)」

「(地元からの反対というのは)あまり聞いた記憶がありません(国交省近畿地方整備局)」

最終的に海南市に作られた「浮上式防波堤」は、浮上実験用の3本の鋼管のみ。

建設費用は14億円で、和歌山県は事業費の1/3を負担することになっています。
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Arikaina
2015/3号
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