Arikaina 2015/4 「紀伊路」国指定史跡へ[1]
世界遺産「以外」の熊野古道にスポット
海南〜下津の「紀伊路」を国指定史跡へ 1月に意見具申 早ければ今年中にも

 かつて、熊野古道の入口として栄えた海南市藤白。

一帯の古道や神社が、「紀伊路」として国の史跡に指定される見込みになりました。

既に国への意見具申は行われており、今年中には指定される可能性が高くなっています。

 「熊野古道」と聞けば、紀南から三重・奈良にかけての道ーーそう思い浮かべる人も多いハズ。

実際、世界遺産に指定されたのはこの地域ですが、かつては大阪から海南〜和歌山〜御坊〜中辺路へと至るルートは「紀伊路」と呼ばれ、こちらも熊野への参詣道として使われていました。

中でも現在の海南市に当たる地域は「現世(うつしよ)と黄泉の国との接点」と言われ、ここから先が聖なる熊野の地であり、その入口とされていました。

藤白神社の「熊野三所権現本地仏座像」。「神社になぜ仏像が?」

当時は海南〜熊野までの道は非常に険しく、途中、あるいは海南で引き返してしまう人も多かったため、

熊野権現と同じ仏像のセットをここに置き、熊野まで詣でる代わりにここで参拝したと伝えられています。
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Arikaina
2015/4号
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