Arikaina 2015/5 有田川流域の仏教文化[2]
 同学芸員によると旧清水町付近は古来から高野山の影響力の強い地域であり、各地区からは高野山へ人が送り込まれていたそうです。

そのため、逆に高野山の側からは各地区に仏像を設置するなどして結び付きを強くしたのではないかーーと考えられるとのこと。

旧清水町には粟生地区の「おも講と堂徒式」や、久野原地区・杉野原地区の「御田舞」など古来からの風習が今に受け継がれていますが、

同学芸員は「高野山とこの地域の結び付きが強く、高野山の影響が長期に渡ったことにより、古来からの仏像や風習がよく残ったのでは、と推察されます」と話しています。
▼主な展示仏像=
本尊阿弥陀如来座像、十一面観音立像(共に有田川町・法音寺、国指定重要文化財)
十一面観音立像(有田市・円満寺。像全体がほぼ一本の木から彫り出されています。奈良時代の作と推定されている、県内最古の木彫像です)

期間=開催中〜6月7日(日)まで
開館時間=9時半〜17時(入館16時半まで)
入館料=一般510円、大学生300円。高校生以下と65歳以上は無料
会場と問い合わせ=県立博物館(和歌山城南側)
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TEL.073・436・8670
※同期間に、特別展「高野山開創と丹生都比売神社」も開催されています。
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Arikaina
2015/5号
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