「載せんといてほしい」 防災マップでもトラブルが また、7月に住民が書き込んで作成された防災マップですが、市の危機管理課では「地区の集会所など、建物内に張り出された所もあると聞いています。また訓練の日に、住民にマップを紹介した地区もあったようです」と話しています。 が、地区によっては「地区には児童館はありますが公民館は無く、書き込んで作った防災マップは、おそらく張り出されることは無いと思います。(旧加茂第二小学校で訓練に参加した住民)」 また別の地区では、「地図に(障がい者や要介護認定者など)要支援者の方の住宅をマークしていたのですが、要支援者の方から『家の場所を書き込まないでほしい』と苦情が出ました。地図は地区の児童館に張り出しているのですが、今では、ほとんど白紙のままになってしまっています(加茂川小学校で訓練に参加した住民)」 4年前、紀南地方に大きな土砂災害をもたらした台風12号。5月、海南市で講演した那智勝浦町・市野々地区の前自治会長・長雄正紘さんは「災害が起きるまで、地区で土砂災害の避難訓練は行ったことがありませんでした」と話していました。 今回の訓練でも、仁義・加茂地区の避難所では「避難訓練自体が初めて」という声も多く聞かれました。「(防災マップで見ると)実際、私の地区では安全な場所がない。避難場所になっているところも、(昨年の)広島の災害を受けて危険箇所になっている(加茂川小学校に避難した住民)」 地震・津波に比べ、県内ではとかく遅れがちと言われる土砂災害の対策。今回、海南市で初めて避難訓練が行われましたが、課題もたくさん見えて来たと言えそうです。 (1) (2) 前の記事 [3]エクスマキナ海南を疾走!?
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