Arikaina 2016/5 避難所の備蓄状況、大きな差が[1]
道路寸断→近くでも物資を運べない
避難所の食料・物資備蓄状況 自治体により大きな差が

 4月、九州を襲った大地震。

避難者数は最大で約18万人にも及び、避難所は人でごった返しました。

避難所なら何日分かの食料の備蓄はあるはず…と思いきや、地震発生直後からツイッターなどSNSでは「(避難所にいるのに)食べ物がない」といった書き込みが。

実は避難所への物資の備蓄状況は、自治体により結構バラバラ。

災害が起こった時、誰もが頼りにするはずの避難所。

近い将来、大地震や津波災害が予想される和歌山県。

食料・物資の備蓄に問題は無いのでしょうか?

最初の地震が起こった14日、翌15日に益城町での物資不足を訴えるツイート

まとめて備蓄、災害時に避難所に配送
道路寸断で運べず

 地震で大きな被害を受けた熊本県益城(ましき)町。

人口約3万3千人、有田市や有田川町より少し多く、海南市より少し少ない規模の人口の町です。

町役場によると、災害時に備えて備蓄されていた物資はお米4000食・カロリーメイト3000食・ビスケット1800食・飲料水およそ5000本など。

これらは平時は町内の1か所の拠点にまとめて置かれ、災害時に他の避難所に配送する、という形をとっていました。

益城町と並び多くの死者が出た熊本県南阿蘇村でも同様の仕組みになっており、備蓄されていた拠点は2か所だけでした。

 しかし、度重なる地震により道路はあちこちで不通に。

「(備蓄物資のある場所から)避難所への配送ルートは決まっていましたが、道が途切れてしまったため配送できない、ということが多かったです(益城町役場)」

ツイッターでは避難所に避難した人たちから、「水と食料をお願いします」「物資を送って下さい」といったツイートが相次ぐ事態になっていました。
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Arikaina
2016/5号
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