2月に住民説明会が開かれましたが、参加者からは厳しい声が相次ぎ、紛糾する場面も見られました。
2月11日、紀美野町下佐々・農業構造改善センターで開催された住民説明会。 畳敷きの会場に約200名が詰めかけました。 説明会ではまず事業者である日本風力エネルギー(株)の担当者が、事業内容についてひと通り説明。 その後質疑応答に移ると、参加者からは次々に手が上がりました。 体への影響や騒音、振動等に関する不安を問う質問が相次ぐ中、治水面に関する質問への事業者側の答えで、会場の空気は一変しました。 「限界集落で喜びの声」 「いのら、話ならな」 「濁水や地滑りが起こるのではないか」「尾根の木を全部切ってしまったら、どれだけ保水できるのか。 全部川に流れて来るんやろ」等の質問に対し、事業者側は「九州の山深い所でも今年、風車を建てさせていただく予定でございます。 もう限界集落的な形に町がなっている場合に、これは全く皆さんとは意見が正反対なのかもしれませんけれども、人が来てくれる・税収が増える・働き手がいない所に税収が増えるから、(会場から「ようそんなこと言えるな」と野次)自分たちの道も、山も、ちゃんと管理してくれる。 そう言っている方もいらっしゃるんです。 この地区は違うのかもしれません。 で、えー、山べろんと造成してですね、木全部切ってまうんやろと、仰いますけども、もう、保水力と言う点ではね、えー、この異常気象の中、どんなに木を維持していようが、崩れる時には崩れてしまう」ここまで発言したところで、会場のあちこちから「無責任なこと言うな」「言葉の選び方おかしい」等と一斉に声が上がりました。 説明会はその後も続行されたものの、本紙記者の近くにいた参加者は「いのら、話ならな」と言って連れ立って会場を後にし、他にも多くの人が、先の発言の後で会場を後にしました。 (1) (2)
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