Arikaina 2018/8 「ナオミの家」解体される
「ナオミの家」解体される 依然、移転先決まらず

 文豪・谷崎潤一郎の住居で、3年前に有田川町に移築された「ナオミの家」が解体されました。

現在は部材の状態で保存されていると見られ、関係者により移転先を探す努力が続いています。

移築当時の「ナオミの家」内部
谷崎の部屋を再現したもの

 「ナオミの家」はもともと神戸にあった住宅で、谷崎が名作「痴人の愛」を執筆したことからj、ヒロインの名をとってそう呼ばれています。

老朽化からとり壊されそうになっていたところを、'15年に有田川町出身の方が同町に移築しました。

移築に際しては谷崎が住んでいた当時の姿が可能な限り再現され、完成後は一般にも公開し、有志がガイドを勤めるなどしていました。

 ところが移築の翌年、所有者の方が死去。

文化的な価値のある建物を残そうと関係者による『再移築先』探しが行われていましたが、最近になり、建物が解体されていたことが分かりました。

関係者によると、解体された「ナオミの家」は大阪にある会社が保存しており、引き続き移築先を探すとのことです。

「ナオミの家」周辺は和歌山市の不動産会社により、すでに分譲住宅地として再開発が始まっています。
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2018/8号
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