隔週ごとに地域の人たちが集まっては、わいわい、がやがや。 『お隣さん』が遠のく山間部の過疎地域で、校舎が地元の人たちのふれあいの場となっています。 「はい、ほしたら次は『おあやや・あやに・おあやまり』はい!」「おあやや・あやに・おあやまり〜」教室に響くのは、子供たち…ではなく、地域のおばあちゃんたちの合唱。 隔週、ほぼ月に2回の「あでカフェ」は、こうした早口言葉や運動などの機能訓練を行い、それからみんなでごはんを食べるという集まりです。 要介護認定を受けている方もいらっしゃるものの、基本的には「やっぱり農業されているせいか、皆さん、ほんっとにお元気な方ばっかりです(カフェを運営する沖悦子さん)」。 カフェは6月にスタート。 介護事業を営む会社を経営する沖さんがこの地域に通う内、「みんなが集まれる場所があればいいのでは」と、休校になっている校舎を活用することを考えました。 「いわゆる予防介護になりますが、こういう形で実施するのは初めてです」 現在、参加者は70代〜90代の9名。ほぼ皆さん、毎回参加されているそうです。 「『お隣さん』言うても、隣も空き家、その隣も空き家てなっていって、どんどん離れていくさかいねえ(苦笑)」「皆で集まれるんが嬉しい」「気分がちゃう(以上、参加者の皆さん)」 食事は給食室で担当の方が調理。 普通の成人並のボリュームがあるものの、机を囲んで食べて、皆さん完食されるそうです。 カフェの開始から6か月。「とにかく続けていきたい。参加される方も増やしていければ」と沖さん。 「人って、人と話しないと声出なくなります。声出るだけでもいいけど、はっきりと!」早口言葉の練習前にかかる、沖さんのかけ声。 山道からもさらに一本入った、高い木立ちに囲まれた校舎に、再び元気な声が響いています。 介護事業ではありませんので、要介護認定を受けていない方も参加できます。 現在参加者は女性のみですが、男性の参加もOKです。 日時=主に第2・第4月曜の10時〜14時半 会場=旧安諦中学校(有田インターから480号線を清水方面へ約1時間、安諦小学校隣) Yahoo!地図で見る 駐車場有 問い合わせ=沖さん TEL.090・7881・8191 前の記事 [3]自家発電機付SS整備加速
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