これで計画の対象となっている2市2町(紀の川市・紀美野町・海南市・有田川町)のすべての議会で、決議や意見書の採択がなされたことになります。 計画されている風力発電所は、シンガポールに本社を置くヴィーナ・エナジー社による「(仮称)紀の川風力発電事業」と「(仮称)海南・紀美野風力発電事業」。 いずれも全高約150m・ブレードの回転直径が約130mという巨大な風車を、紀の川では28基、海南・紀美野では15基程度設置するという大規模なものです。 「巨大な風車があまりにも近い」 「現実に悲惨な被害が出ている」 意見書は海南市の住民でつくる「巨大風車を考える会」が市議会に出していた請願を受け、採択されたものです。 採択に先立ち開催された委員会には同会のメンバーが出席し、計画に対する不安を議員に述べました。 「再生可能エネルギーを全否定するわけではないが、巨大な風車があまりにも(住宅から)近い。 最低でも5〜6キロは離して、もっと出力の低いものにしてほしい」 議員からも「計画されているものより、はるかに小さな風車でもその風切り音は大きい。 現状では因果関係が証明されていないとして、『風車病』と呼ばれるような症状を訴えても、なかなか認められない状況。 現実に悲惨な被害が出ている。 健康被害や、山が痛む問題に対して(市議会で)前向きにとり組んでいただきたい(瀬藤幸生議員)」と意見が出ました。 同様の意見書は紀美野町・有田川町でも昨年町議会が採択しており、紀の川市も昨年9月の市議会で「現状反対せざるを得ない状況にある」と決議しています。 (1) (2)
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