8月、事前に事業者が提出した図書をもとに県や関係自治体が事業への意見を発表しましたが、その中で有田川町が計画に猛反発。 図書の内容は事前の地元への説明とはことなるとして、「あまりに横暴である」などとしています。 計画されている風力発電所は、4300kW程度の風車を最大20基建設するというものです。 有田川町は意見の中で、事業者は事前に「(同町にある棚田の)あらぎ島展望所から風車は視認できない」と説明していたにもかかわらず、図書ではあらぎ島から「垂直見込角0.8度」と記述され、 さらに「景観的にほとんど気にならない」としているとしているのは「あまりに横暴」であり、あらぎ島から風車が完全に視認できないと明記するよう求めています。 意見ではほかにも、動植物への影響や、農業に支障がないよう配慮するよう求めています。 「あらぎ島」は江戸時代に開発されたユニークな形状の棚田で、同町を代表する観光名所のひとつ。 国の「日本の棚田百選」や「重要文化的景観」などに選ばれています。 以前は用紙1枚だけ 近年、海南〜有田周辺では大型の風力発電所計画が相次いでおり、計画が持ち上がるたびに、各自治体は事業者の図書に対して意見を発表しています。 3年前にも、事業者が国内最大級としていた「(仮称)海南・紀の川風力発電事業」が持ち上がり、有田川町も意見を発表。 しかしこの時発表された意見は、わずかに用紙1枚だけ。 計画に不安を感じていた周辺住民からは、不満の声があがっていました。 参考=和歌山県ホームページ「(仮称)紀中ウインドファーム事業」(※各自治体の意見もこちらから見ることができます) 和歌山県トップページ(www.pref.wakayama.lg.jp)から、上段の検索窓より「紀中ウインドファーム事業」で検索 www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/ 032000/assess/10kityuwind.html 前の記事 [3]全国市民オンブズマン連絡会議
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