県赤十字血液センターでは11月にも、全血液型で不足しているとして協力を呼びかけました。 中でも、もっとも献血量がひっ迫しているのが「成分献血」です。
同センターによると11月の呼びかけ後、12月初旬にはやや持ち直したとのこと。 コロナ禍がはじまって以降、こうした呼びかけ→その後にやや回復→再度不足し呼びかけ、といった状態が繰り返されています。 特に冬場は、例年、献血量が不足する時期だそうです。 「(寒さで)献血バスまで足を運んでいただける方が少なくなることに加え、医療機関では寒くなることで循環器系の患者さんが増え、需要は多くなるんです(同センター)」 献血の中でも、特に不足するのが成分献血です。 同センターのホームページでは血液型別に献血状況を公開していますが、成分献血は全血液型がいつも「非常に困っています」状態。 「一番ひっ迫しています(同センター)」。 時間はかかるものの… 採血中はけっこう快適!
成分献血は血液を採取したあと、必要な成分(血漿や血小板)だけをとり出すという献血です。 とり出された成分は、輸血や、薬をつくるために使われています。 県内ではJR和歌山駅前の献血ルームでのみ、成分献血を実施しています。 12月初旬、筆者もはじめて成分献血を体験してきました。 血圧などを測定したあと、座席に座って採血します。 ほかの献血とことなる大きな特徴は、結構時間がかかること。 おおよそ40分〜90分ほどかかるそうです。 ただその間も採血していない方の腕は自由に使うことができ、座席には小さな机や、机の上にはテレビも用意されています。 筆者もスマホを使ってみましたが、SNSやサイトを見ることは十分できました。 ただスマホやタブレットを使うのであれば、スタンドを持参した方がいいかもしれません。 ブックスタンドを持ち込めば、本を読むこともできそうです。 テレビにはDVDプレイヤーが内蔵されているので、好きなDVDを持ち込んで観ることもできます。 駅のすぐ前にしては思ったよりは静かでしたが(筆者が献血したのは16時ごろ)、テレビやDVD・音楽などを楽しむのであれば、イヤホンを持参した方がいいかもしれません。 また飲み物も、頼めば職員の方が持ってきてくれます。 献血の前後には、できるだけ水分を補給してほしいとのこと。 ロビーにも無料の飲料自販機が設置されており、自由に飲むことができます。 ただし採血中はトイレには行けません。 筆者の場合、45分ほどで採血が終わりました。 成分献血からつくられる薬は感染症の治療にも使われており、新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)に対しても、武田薬品工業(株)が、COVID-19から回復した人の血液成分による治療薬の開発を進めています。 18〜69歳の方が献血できます(血小板の成分献血のみ、女性は54歳までになります)。 ▼和歌山献血ルーム 和歌山市美園町5丁目1—2 新橘ビル5F(JR和歌山駅西口すぐ) Googleマップで見る 受付時間=9時半〜13時&14時〜17時(400ml・200ml献血は17時45分まで) (金)定休 問い合わせ= TEL.073・427・2770 ※成分献血は予約が必要です。400ml・200ml献血も、可能なかぎりご予約ください。 ※近隣のパーキングご利用の際には、駐車券を持参で駐車料無料になります。 ※年末年始は12月30日・元旦のみ休業です。 参考=武田薬品工業(株)「CoVIg-19 アライアンス」www.takeda.com/jp/covid-19-information-center/covig-19-plasma-alliance
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