Arikaina 2021/1 あらぎ島や有田みかんを農業遺産に
あらぎ島や有田みかんを農業遺産に 1月に2次審査、2月には結果発表

あらぎ島

 有田がほこる有田みかんに、旧清水町のあらぎ島。ともに有田を代表する産品と景観を、日本、および世界の農業遺産に登録しようと地元自治体や関係者が申請しています。昨年12月に現地調査が行われ、1月の2次審査を経て2月には日本農業遺産の認定、および世界農業遺産への申請地域が決定する予定です。

 「世界農業遺産」は国連の機関である国際連合食糧農業機関(FAO)が認定しているもので、'02年にスタート。日本では11か所が認定されており、県内でも「みなべ・田辺の梅システム」が'15年に認定されています。

一方、農水省も「日本農業遺産」の認定を'16年にスタート。こちらは15か所が認定されており、県内でも「下津蔵出しみかんシステム」が'18年に認定されています。

 今回、有田みかんは「有田みかんシステム」、あらぎ島は「高野山・有田川上流域の持続的農林業システム」としてそれぞれ農水省に申請。有田みかんは今回がはじめてですが、「高野山〜」は2年前に一度申請して落選しており、今回が2度目のチャレンジです。「有田みかん」は有田郡市、「高野山〜」は有田川町・かつらぎ町・高野町が対象になっています。
 昨年12月には、農水省の担当者による現地調査が行われました。有田川町や有田市の担当者によると、ちょうど収獲を迎えていたみかん畑やみかんの加工場、あらぎ島や清水の木材加工所などを調査団が訪問したとのことです。

 1月末にはプレゼンテーションによる2次審査が開催される予定で、今年はオンラインで実施される見込みです。2月には日本農業遺産の認定地域が決定するとともに、農水省から世界農業遺産へ申請する地域が決定することになっています。

参考=和歌山県「『高野山・有田川上流域の持続的農林業システム』及び『有田みかんシステム』の世界農業遺産認定に向けた取組(www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070110/giahs.html)/ 世界農業遺産・日本農業遺産:農林水産省(www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_1.html)/ FAO | 国連広報センター(www.unic.or.jp/info/un_agencies_japan/fao)/ 世界農業遺産とは|世界農業遺産「能登の里山里海」情報ポータル(www.pref.ishikawa.jp/satoyama/notogiahs/giahs.html)/ 日本農業遺産認定 海南市ホームページ(www.city.kainan.lg.jp/kakubusho/machizukuribu/norinsuisangakari/nougyouisann/index.html)/ 世界農業遺産と日本農業遺産 - J-Stage(www.jstage.jst.go.jp/article/arp/35/3/35_357/_pdf
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