平田さんは湯浅町でカヤックスクールやカフェを経営するかたわら、日本をはじめ世界20か国以上の海をカヤックで冒険。 おととし、自身の冒険やそこから考えたことを盛り込んだはじめての著書「インスピレーションは波間から 自然の教えを知る、シーカヤック地球紀行」を出版しました。同書はオンライン書店のアマゾンでも好評を博し、東京のラジオから出演依頼が来るなどの反響があったとのことです。 2作目となる今作では、紀伊半島をはじめ九州の五島列島・甑(こしき)島・加計呂麻(かけろま)島・さらに沖縄と、黒潮にそった各地をカヤックで冒険。新宮のお燈まつり/離島の廃校になった小学校/95歳の芸術家などさまざまな出会いを通して、日本の文化や伝統、さらには世界情勢まで縦横に語っています。 「都会の人が自然についていろいろ語るのではなく、自然体験がたっぷりある田舎にいるぼくらが、自然やアウトドアについて発言していかないといけない。そういう思いはあります(平田さん)」
コロナ禍「変わるきっかけに」 今回の本の中では、コロナ禍にも言及。昨年は平田さんのお店も、イベントを中止するなど影響を受けたそうです。 「気にし過ぎてもまた生きていけませんが、在宅勤務になって家族との時間が増えるですとか、本当はもっと先に気付いているべきだったのに、しがらみでなかなか変えられなかった部分が変わるきっかけになっていると思います。東日本大震災の時にも変わるかと思いましたが、そうでもなかった。これで変えていければいいのでは、と思っています(同)」 今後も文筆活動を続けていきたいという平田さん。3作目に向けても準備中とのことです。 ▼「海がたり 黒潮ストリート」 (株)ぷねうま舎より、アマゾンほかオンライン書店と全国書店にて発売中。定価2200円(税込)。 前の記事 [3]「地方史研究の最前線 紀州・和歌山」出版
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