その中のひとつ、「DreamWind有田川・日高川」の事業者が、2月、計画地域となる有田川町と日高川町で住民説明会を開催しました。 住民からは不安を訴える声が多かったものの、賛成の声も上がりました。 ちょっともう話変えましょう 低周波の話、答え出ませんから、ええ
2月18日、日高川町山村開発センターで開催された説明会には約40人が参加しました。 説明会ではまず、事業者である大和エネルギー(株)と電源開発(株)が事業の内容について約1時間にわたって説明。その後、参加者からの質問を受け付けました。 会場からは景観や騒音、山の地すべりに関して不安を訴える声が相次ぎました。 中でも"ヒートアップ"したのが、健康被害に関する質問の時でした。 複数の参加者が「(すでに風車が建っている)下津や由良で、低周波音による健康被害を訴えている人がいる」といった質問をしたのに対し、事業者側は 「この話ってのは、必ず今、全国のですね、説明会で必ず出る話で、この話だけで1時間2時間てかかるんです。であの、有益じゃないんです。正直この話ってのは」と回答。 その後、なおも参加者が質問しようとすると、 「ちょっともう話変えましょう。低周波の話、答え出ませんから、ええ」と、質問をさえぎっていました。 さらにまた別の質問者が低周波音のことで質問すると、事業者側は 「あのー、ま、文献等を見さしていただくんですけども(苦笑)、どれもですね(苦笑)、確定的なものではないかなあと(苦笑)、というところもありまして、事業者側としてもですね、これに対してどう対応していこうかという(苦笑)、ものでですね、なかなか難しいところなんですね」 と、苦笑まじりに回答していました。 こんな説明会もですね、コロナのせいにして、やめることもできるんですよ 翌19日、今度は有田川町の金屋文化保健センターで住民説明会が開催されました。 前日、日高川町で低周波音のことで質問した参加者が、再度低周波音について質問すると、事業者側は 「事業を実施する前提で進めているわけではないですし、でなければこんな説明会もですね、コロナのせいにして、やめることもできるんですよ。でこれあえてやってるっていうのは、理解深めていただきたいんですよ。その理解っていうのは、音の話だけではないんです」 と、答えていました。 賛成を表明する住民も 有田川町でも不安を訴える声が多かったものの、日高川町では賛成を表明する参加者もいました。 「原発とかそういうCO2出す発電(発言ママ)は大嫌いやさかい、そやさか、自然エネルギーをする太陽光とか風力は大賛成やさかい。どない意見言われたてね、がーっと構えて、やるて、まじめに、これだけ提示しとんのやさかいね、しっかり負けんとがんばってやれよ。 地元代表してわし今日は言いに来とるんや。わしとこはみな賛成や!以上!」 男性はそう言うと、「もういぬぞ。明日忙しさかい」と言って、会場を後にしました。 計画は今後、事業者が計画地周辺の環境について調査。その結果をもとに図書を発表し、ふたたび地元で説明会が開催される予定になっています。 前の記事 [3]「秘書が会食」報道に議員沈黙
[2]記事一覧へ [0]トップページへ戻る |