河川管理者だけではなく、流域全体のあらゆる関係者による治水対策が必要としていますが、地元へのヒアリングは市役所のみ。 実際に流域に住む住民が意見を述べる機会は設けられないままになっています。 県ではプロジェクトの設置にあたり、和歌山市・海南市の課長・係長級クラスの職員、県の課長級職員らからなる「亀の川、日方川、加茂川流域治水協議会」を設立。1月に第1回の会合を開催しました。 会議の資料では「流域治水プロジェクト」について、河川の管理者による対策だけでなく「河川流域全体のあらゆる関係者が協働し、流域全体で水災害を軽減させる治水対策」としています(*1)。 策定にあたり和歌山市・海南市でヒアリングを行うとしていますが、県の河川課によると、ヒアリングが行われるのは市役所に対してのみ。今回のプロジェクト策定に関して意見を受けつける窓口も、特にもうけられていません。 協議会は4月以降にふたたび開催される予定になっていますが、こちらも一般への公開は行われず、報道陣のみへの公開になっています。 有田川ほか、16水系で来年度中に策定へ 2回目以降の協議会にさきがけ、県ではすでに決まっている工事などを記したプロジェクトの素案を亀の川・日方川・加茂川の河川ごとにホームページで公開(*1)。来年3月までに、3河川の流域治水プロジェクトを策定するとしています。 県河川課によると今回の3つの水系に加え、有田川など県内の二級河川・16水系について、令和3年度中に同様の「流域治水プロジェクト」を策定する予定とのことです。 *1 第1回亀の川、日方川、加茂川流域治水協議会資料 www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/080400/d00205560_d/fil/00_all.pdf 前の記事 [3]水越峠の42号線を改良へ
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