Arikaina 2021/5 聖火リレーグッズ、転売相次ぐ
県内で実施された聖火リレーの記念グッズ フリマアプリで転売相次ぐ

メルカリで検索したところ(5月7日確認)

 4月9日・10日に開催された県内の聖火リレー。コロナの感染が広がる中、他府県では無観客で開催されたところもありましたが、和歌山県では

「聖火(リレー)は外を走るだけです。(中略)普通のイベントをやるとか、大会とか、そういうものをいちいち全部禁止をする、あるいは止めていただくような地合いではないと思います(4月7日の記者会見での仁坂知事の発言)」

として、観客ありで開催されました。

 県教委によると、聖火リレーではスポンサー企業が、「OLYMPIC TORCH RELAY WAKAYAMA」などのロゴの入ったタオルやクッションを観客に配布。しかしこうした記念グッズが、フリマアプリでたくさん販売(転売)されています。

 最大手の「メルカリ」では、4月14日に検索したところ、すでに売れているものを含め50件ほどの出品を確認。おおむね2000円前後で取引されており、同じ人がいくつも出品している例も見かけられました。

メルカリより数は少ないものの、「ラクマ」や「ヤフオク!」といった同様のサービスでも、販売されていたのを確認できました。


 「支えあい、認めあい、高めあう心でつなぐ聖火の光が、新しい時代の日の出となり、人々に希望の道を照らしだします」東京オリンピック公式サイトで、コンセプトをそう謳われている聖火リレー。しかし和歌山では、一部の人にとっては、そういうものではなかったようです。



 県内では3月末から、新型コロナウイルスの感染が拡大傾向に。聖火リレーの初日である4月9日には、1日あたり過去最多となる44名の感染者数を記録しました。4月14日には、仁坂知事は紀北地域の県民に対して不要不急の外出自粛を呼びかけています。聖火リレーの終了から、わずか4日後のことでした。

参考=和歌山県「知事記者会見 令和3年4月7日」(www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/press/03/4/210407.html#d210407_qa)
東京2021オリンピック競技大会公式ウェブサイト「東京2020オリンピック聖火リレーとは」(olympics.com/tokyo-2020/ja/torch/about)
和歌山県「令和3年4月14日 知事臨時記者会見」(www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/000200/d00207274.html)

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