Arikaina 2021/10 意思表示カードを悪用?

マスクを"したくない"人が悪用?「意思表示カード」で、県がSNS利用者に文書通知

カードイメージ画像
「意思表示カード」のイメージ(県のホームページより)

 県が8月末から交付をはじめた、病気などでマスクの着用が困難な方向けの「意思表示カード」。しかし簡単に入手できることもあり、SNSではマスクを"つけられない"ではなく"したくない"人によると思われる、「こういうカードがもらえます」といった書き込みが。県の担当部署が、SNSの利用者に文書で通知を送る事態になっています。

 カードでは県のPRキャラクター「きいちゃん」が「マスクをつけられません。ご理解ください」と書かれたボードをかかげており、なんらかの理由でマスクをつけられないことを示すものとなっています。県のホームページでは、対象となるのは「発達障害、感覚過敏、呼吸器機能障害、皮膚の病気等やむを得ない事情により、マスク等の着用が困難である方」となっています。

 しかし取得に必要なのは、申込書一枚のみ。県障害福祉課によると医師の診断書も不要で、SNSでは「診断書不要でもらえます」といった書き込みが。同課では複数のSNSで、そうした投稿をした人に対して「制度の適正な利用に理解を求める」文書を送ったとのことです。

 「意思表示カード」は県内の保健所ほかで配布中。同課によると、制度を開始してから約2週間で150枚ほどが交付されているとのことです。

参考=和歌山県「マスク等の着用が困難な方へのご理解のお願い(意思表示カードの交付)について」(www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/040400/d00208255.html)
次の記事 [4]動物愛護フェスティバル
前の記事 [3]有田市議会が市民からの意見に回答
←このページのコード
有田・海南のフリーペーパー
Arikaina
2021/10号
[1]このページの一番上へ
[2]記事一覧へ
[0]トップページへ戻る