Arikaina 2022/4 お遍路めぐりの体験を自費出版
四国八十八か所を16周!

"日限の地蔵さん"の住職さんが、お遍路めぐりの体験を自費出版


 "日限の地蔵さん"でおなじみの日限浄土寺(海南市)の住職・角豊光さんが、自身がはじめてお遍路めぐりをしたときの模様を一冊の本にまとめて自費出版しました。旅の模様がリアルに記述されており、「お遍路で人生が変わった」という、若い日の体験がつづられています。


 本のタイトルは「旅は道連れ 世は情け へんろは続くよ 何処までも」。鹿児島県出身の角さんは地元で事業を営んでいましたが、'89年(平成元年)、29歳のときに「人生をリセットする」としてお遍路に出ました。

本では、当時残していた大量のメモをもとに「○月○日にどこに泊まった(野宿した)」「○月○日に誰と出会い、どういう話をした」など、30年前の旅の模様を詳細に記述。当時考えていたことや、出会った人たちとの交流をつづっています。

 お遍路に出た当時、かなり借金があったという角さん。「とにかくどこかに出たい、放浪したいという気持ちでした(角さん、以下カッコ内同じ)」。角さんはこのお遍路で知りあった女性と結婚し、さらに出会ったお坊さんに弟子入りして修行。'07年(平成19年)に、日限浄土寺の住職になられたとのことです。

毎年のようにお遍路まいり
「何を考えているか分からなくなるぐらい、考えます」

 最初の旅から30年、毎年のようにお遍路まいりをしているという角さん。「ある程度回ってから一度帰って、また期間を置いて再開したり。八十八か所をすでに16周しています」今年62歳になる角さんですが、今でも一日に20キロほど歩くこともあるそうです。

 これからお遍路めぐりをする方へのアドバイスをうかがうと、まずは靴が重要とのこと。「登山靴がおすすめです。専門店でフィッティングするのが一番です」とか。お遍路の情報は、地元の(一社)へんろみち保存協力会による地図と解説本がおすすめとのことです。

ほかにも、1時間歩いたら5〜10分など休憩をとりながら歩く/宿を確認し、一日の工程を先に読んでおく/郵便局でお金をおろせるようにしておく、といったことをあげていました。すべて徒歩で踏破した場合、八十八か所を周るのに40日ほどかかるとのことです。

 「歩いていると考えます。何を考えているか分からなくなるぐらい考えます。空っぽになることもあります」という角さん。本に書いた、最初のお遍路めぐりをふり帰って「全部捨てるには、一回その場から逃げ出さないと。その場として、私にとっては四国遍路が一番よかったんです」と話していました。

本は(株)文芸社から発行。アマゾンなどのオンライン書店でも販売中です。

「旅は道連れ 世は情け へんろは続くよ何処までも」を3名様にプレゼント!

 角さんのご好意により、本を3名様にプレゼントします。ご希望の方は住所・氏名・電話番号をお書きの上、メールかおハガキにて。よければ本紙への感想や要望もお書き添え下さい。締切は5月15日(日)必着。発表はチケットの発送をもって代えさせていただきます。

▽メール=
arikaina@gmail.com
(本紙サイトからも送信できます(サイト下部にアドレスがあります)。件名か本文に「旅は道連れプレゼント係」と入れて下さい)

▽ハガキのあて先=
〒649ー0111
海南市下津町方187ー10
アリカイナ編集部「旅は道連れプレゼント」係


次の記事
お詫び

前の記事
自宅療養中の子どもたちを支援


←このページのコード

有田・海南のフリーペーパー
Arikaina
2022/4号