かつてない勢いで感染が拡大する中…コロナワクチン、接種希望が増加か7月に入って、感染が急拡大している新型コロナウイルス。有田・海南のワクチン担当部署では「ワクチンに関する問い合わせが増えている」という声が多く聞かれました。感染が広がる中、あらためてワクチンへの関心も高まっているようです。 ※記事の内容は8月6日時点のものです。
4回目の接種券発送はほぼ終了
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各市・町のワクチン問い合わせ先 |
紀美野町 コロナワクチン対策室 TEL.0120-65-5670 |
海南市 ワクチン接種班 TEL.073-483-8441 |
有田市 コロナワクチン接種コールセンター TEL.0737-82-5360 |
湯浅町 コロナワクチン相談窓口 TEL.0737-22-3830 |
広川町 コールセンター TEL.0737-65-0567 |
有田川町 健康推進課 TEL.0737-52-2111(代) |
一方3月からはじまったものの、一向に接種率が伸びていない小児(5〜11歳)のワクチン接種。しかし最近の感染拡大を受け、「ちょくちょく(接種が)増えてきている(海南市ワクチン接種班)」「以前に比べれば増えている。以前は(接種希望が)ほとんど無いような状態が続いていた(広川町保健福祉班)」などと、多少増加傾向が見られるという声もありました。
今回の取材では、有田・海南の多くの市・町では小児の接種率を出していませんでしたが、接種率を出していた有田川町によると、3〜5月までで接種率は約15%。6月・7月は予約がなかったものの、8月に入って予約が入りはじめ、8月は町内で4回の接種を行う予定とのことです。なお有田郡の3町(湯浅町・広川町・有田川町)は合同で、有田川町内の医療機関で小児の接種を行っています。
7月 県内の年代別感染状況 |
10歳未満 確認された感染者数…3258 全人口…66,528 感染者数の割合…4.90% |
10代 確認された感染者数…3,930 全人口…78,782 感染者数の割合…4.99% |
20代 確認された感染者数…2,429 全人口…71,713 感染者数の割合…3.39% |
30代 確認された感染者数…2,949 全人口…88,748 感染者数の割合…3.32% |
40代 確認された感染者数…3,281 全人口…121,645 感染者数の割合…2.70% |
50代 確認された感染者数…2,154 全人口…121,610 感染者数の割合…1.77% |
60代 確認された感染者数…1,375 全人口…126,571 感染者数の割合…1.09% |
70代 確認された感染者数…979 全人口…136,315 感染者数の割合…0.72% |
80代 確認された感染者数…588 全人口…79,896 感染者数の割合…0.74% |
90代 確認された感染者数…270 全人口…22,029 感染者数の割合…1.23% |
100歳以上 確認された感染者数…17 全人口…727 感染者数の割合…2.34% |
※人口は'20年時点のもの。県調査統計課のデータ(www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/020300/datawakayama_shichoson/index_d/fil/wakayamaken.pdf)より
7月から急激に拡大した第7波。7月の1か月で、県内では約2万1千人の感染が確認されました。年代別では10代がもっとも多くなっており、次いで40代・10歳未満の順になっています。
'20年時点の全人口を元に計算すると、10歳未満・10代では全体の約5%が感染したことに。20代・30代は3%代、40代以降は2〜0%代となっており、若い年代ほど感染している人の割合が高くなる傾向が出ています。
現在実施されているコロナワクチンの接種は、今のところ9月末までとなっています。小児の接種など今から1回目を接種する場合、1回目と2回目の間は3週間あける必要があるため、9月のはじめには1回目の接種を済ませておかないと、2回目の接種が間に合わない可能性が出てきます。
ただし厚労省は7月22日に発表した自治体向けの文書の中で「実施期間を延長する方向で調整している」としています。同じ文書の中では秋以降に5回目の接種を実施することが考えられるとして、「全ての住民を対象に実施することも想定して準備を進めること」としています。なお5回目では、オミクロン株に対応したワクチンを使用する予定とのことです。
参考=厚労省「オミクロン株に対応した新型コロナワクチンの接種体制確保について」(www.mhlw.go.jp/content/000968004.pdf)
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