Arikaina 2023/1 接種率なかなか伸びず
感染は拡大しているものの…

オミクロン株対応ワクチン 接種率なかなか伸びず


 10月から本格的に接種がはじまった、オミクロン株対応ワクチン。国では昨年の内に接種するよう呼びかけていましたが、全国的に接種率は伸び悩んでいます。

有田・海南でも、接種率はなかなか伸びないまま。感染は拡大しているにも関わらず予約も伸びておらず、ワクチン接種は低い水準にとどまって推移しそうです。

※記事の内容は1月7日時点のものです。


「できれば年内に希望者全員に」
国からの呼びかけ、かけ声倒れに

「新型コロナウイルス感染症は、過去2年いずれも、年末年始に拡大しており、また、今冬については、季節性インフルエンザとの同時流行が懸念されるとの専門家の指摘もあります」

「年内にオミクロン株対応ワクチンの接種を進めることが非常に重要であり、希望する全ての対象者が年内に接種を受けられるよう、接種体制の確保や周知広報を行っているところですが、令和4年11月4日公表時点で、接種率は全人口の約6%となっているところです」

 11月4日、都道府県や市町村あての事務連絡でこう通知した厚労省。しかしその後も接種率は上がらず、首相官邸のホームページによると、1月7日時点で全国のオミクロン株対応ワクチンの接種率は36・2%。有田・海南の各市町でも、確認できたかぎりでは30〜40%ほどの接種率にとどまっています。

 厚労省の通知で懸念されていた通り、年末年始にかけてコロナの感染は拡大。県内でも12月21日には、4か月ぶりに1日に確認される陽性者数が2千人を突破。1月6日には、過去最多となる2692人の陽性を確認しました。

しかし感染が拡大しているにも関わらず、有田・海南の各市町の担当者からは「年明けも(予約の)申し込みは伸びていない(広川町保健福祉課)」「(接種の)希望がぐっと増える感じではない(湯浅町健康推進課)」と、予約は低調という声が多く聞かれました。

 全数把握していたころと直接比較はできないものの、陽性者数が過去最多を記録している新型コロナウイルス。今回は感染が落ち着くまでには、まだまだ時間がかかることになるのかもしれません。

参考=厚労省「オミクロン株対応ワクチンの接種促進のための更なる取組推進について(依頼)」'22年11月4日(www.mhlw.go.jp/content/001010391.pdf)/首相官邸ホームページ「新型コロナワクチンについて」(www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html)/首相官邸ホームページ「オミクロン株対応ワクチンの年内接種のお願い 新聞5段広告」(www.kantei.go.jp/jp/content/000117567.pdf)/厚生労働省「新型コロナワクチンの生後6か月〜4歳の子どもへの接種(乳幼児接種)についてのお知らせ」(www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_for_inf-chd.html)


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