大雨の後のふるさとの川総合公園(6/7撮影)

　有田川の河川敷にある、有田市の「ふるさとの川総合公園」。これまでもたびたび台風などで水没し、その度に多額の費用をかけて復旧しており、市議会などで問題になっています。

　今回の大雨でも、またしても水没した同公園。しかし今回は、今までのように元通りには復旧しない可能性もありそうです。

※記事の内容は６月６日時点のものです。

　ふるさとの川総合公園は、有田市滝川原の河川敷にある公園。野球場のほか、ラグビーやサッカーのゴールをそなえた競技場やテニスコートを備えています。週末を中心に各競技の試合や練習が行われているほか、散歩やジョギングで利用する人も多く、市民の憩いの場となっています。

　しかし川の内部に突き出すような形でつくられており、しかも川の堤防よりも低い位置にあるため、台風や大雨があるとたびたび水没。その都度、市が国の補助を受けて修復するということが繰り返されてきました。１回あたりの修復費用は、億単位にのぼることもありました。

　今回の大雨でも水没した同公園。流木などが大量に流れつき、土がめくれたり、芝生もところどころえぐれています。「流木などのごみを除去しただけで使える感じではない(有田市都市整備課)」という状態です。しかし今回は、今までのように全体を修復することにはならない可能性もありそうです。

初島に新しいスポーツ公園
かぶってるところはそのままに？

　有田市では現在、初島に新しいスポーツ公園を建設中。サッカーができるグラウンドや、ゲートボールやグラウンドゴルフができる人工芝広場をそなえており、ふるさとの川総合公園とも一部「かぶる」設備をそなえています。

　このため今回水没したふるさとの川総合公園も、すべて元通りに復旧するかどうかは「どうしていくのかは教委の担当になりますが、(新しい公園ができる中でという)そういう話はあります(有田市都市整備課)」「国の補助金をたくさん投入して(復旧しても)、また同じ結果になっています。新しいスポーツ公園が

　できている中で、というのはあります(有田市教委)」と、今回はすべては復旧しない可能性もありそうです。

　本紙で確認できたかぎりでは、ふるさとの川総合公園は'11年には１億１千万円、'13年には１億１２００万円をかけて復旧工事が行われています。初島の新しいスポーツ公園は、来年４月のオープンを目指して工事が進められています。

参考＝有田市「施設案内　ふるさとの川総合公園」(https://www.city.arida.lg.jp/shisetsu/sports/1001560.html)／有田・海南のフリーペーパー Arikaina ２０１３／12号、２０１４／９号／有田市「新都市公園の整備計画について」(https://www.city.arida.lg.jp/shisetsu/sports/1003582.html)

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