Arikaina 2023/9 蒸気機関車の大型模型
湯浅町の有志が、有田鉄道で走っていた蒸気機関車の大型模型を製作

 湯浅町の古美術店「古美術三ツ村」では、'03年に廃止となった有田鉄道で走っていた蒸気機関車の大型模型を製作しています。完成後は、一般の人も見学できるようにする予定とのことです。

 「古美術三ツ村」の三ツ村貞範さんが有田鉄道の初代社長・堂野前種松さんの親戚筋にあたることから、「先祖を顕彰するために」と、友人たちと製作をはじめたとか。東京で保存されている蒸気機関車(初期の有田鉄道で走っていたもの)をモデルに作成しているのことです。

 4月から製作を開始し、取材した9月はじめには全体の形はほぼできあがっていました。多くは木製で、これまでにコンパネ約30枚を使用したという大作です。10月までには完成する見込みで、完成後は近くの子ども園の子どもたちを招待したいと考えているほか、「事前にご連絡いただければお見せします(三ツ村さん)」とのことです。

 有田鉄道は1915年(大正4年)に開業。金屋から湯浅までを結び、木材やみかんを運搬しました。「和歌山懸有田郡誌」によると、それ以前は奧有田からは馬で那賀郡まで運び、さらに荷車で海南や和歌山へ運んでいたそうです。

▽見学問い合わせ=三ツ村さん
TEL.080・5356・1571

参考=有田鉄道1号機(http://yukiden.sakura.ne.jp/t-photo/tobu-sl/arita/arita.html)/湯浅町誌(昭和四十二年)/わかやま歴史物語「失われた列車に思いを馳せて、2つの廃線跡をめぐる」(http://wakayama-rekishi100.jp/story/089.html)/和歌山懸有田郡誌(昭和六十年)


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