Arikaina 2023/11 万博の県負担、増額か
大阪の万博 和歌山県の負担、2000万円ほど増額か

関西パビリオンのイメージ(関西広域連合の資料より)

 再来年に大阪で開催される予定の万博。和歌山県もブースを出展することになっていますが、ブースが入る「関西パビリオン」の建設費が上がったため、県の負担金が2000万円ほど増える見込みであることが分かりました。和歌山県のブースは「関西パビリオン」の中でも一番広くなっており、実際にはさらに負担が大きくなる可能性もありそうです。

 「関西パビリオン」は大阪・奈良をのぞく関西の1府3県と、三重・福井・徳島・鳥取の4県がブースを出展する建物です。10月26日に開かれた関西広域連合の委員会で、建設費が当初の予定より約1億5000万円ほど増加すると発表されました。労務単価や資材価格の高騰などが原因としています。同連合の企画課によると、増加分はブースを出展する府県が、ブース面積に応じて負担することになっているとのことです。

 三重県では10月31日の県議会で、県の負担額が1900万円ほど増加する見込みであると担当者が発言しました。

 三重県の万博推進班によると、展示に関わる面積によって求めた数字とのこと。和歌山県のブースは三重県のブースの1・5倍ほどの広さとなっており、和歌山県も、少なくとも2000万円ほどは負担が増えることになりそうです。県の万博推進課では「3000万円ということはないと思う」と話しています。 万博全体の建設費も(公社)日本国際博覧会協会は約500億円増加すると発表しており(10月20日付)、今後も経費の増額や、それにともなって県の負担が増える可能性も考えられそうです。

県、万博のための費用として約16億円を確保

 県の万博推進課によると、県が万博のための予算としているのは約16億円。岸本知事は5月の記者会見で「小中高校生には、補助金出してでも、一回は行ってもらうような仕組みを考えています」と話しています。

参考=関西広域連合「令和5年10月26日 第159回関西広域連合委員会 (資料2)令和5年度11月補正予算の概要について」(https://www.kouiki-kansai.jp/material/files/group/3/1-159shiryo2.pdf)/関西広域連合「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博) 関西パビリオン出展基本計画」(https://future.kouiki-kansai.jp/common/pdf/kansai_pavillion_whole.pdf)/Yahoo!ニュース「大阪・関西万博にブース出展予定の三重県 負担額2億円から1900万円増の可能性(三重テレビ放送)」(https://news.yahoo.co.jp/articles/b37c3f48944038e1c3d8e3c9c9351b09209ce050)/公益社団法人2025年日本国際博覧会協会「会場建設費の精査結果報告内容の公表について」(https://www.expo2025.or.jp/news/news-20231107-02/)/和歌山県「知事記者会見 令和5年5月10日」(https://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/press/05/5/20230510.html)


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