Arikaina 2024/2 海南市、中学校に新制服を導入
海南市、4月から中学校に新しい制服を導入 男女共通デザインのブレザー型に

下津第二中学校で展示されている、4月から新しく導入される制服。

 海南市では、4月から中学校に新しい制服を導入。男女ともに同様のデザインのブレザー型となり、女子もスカートのほか、スラックスも選べるようになります。

 新しい制服が導入されるのは、亀川中学校をのぞくすべての市立中学校。亀川中学校はもともとブレザー型の制服を採用しており、変更はないとのことです。市教委によると、中学までスカートをはいていなかった女の子がスカートに抵抗する事例があったとのこと。また心と体の性が一致しない生徒からの声もあり、今までは、そうした場合は個別に対応していたとのことです。 なお新1年生は基本的に新しい制服となりますが、2・3年生は従来の制服のままとのこと(新たに購入することも可)。1年生も兄や姉が着ていたものなど、従来の制服を着用しても構わないとのことです。

 こうした男女ともに同様のデザインの制服(いわゆるジェンダーレス制服)を採用する動きは広がっており、県内でも岩出市が昨年4月から中学校でこうした制服を採用しているほか、和歌山市も2年後に中学校の制服を見直すとしています。和歌山市教委では「ジェンダーレスといったこともそうだが、寒暖差のあるときの着脱のしやすさなど、機能性も考えながら話を進めていきたい」と話しています。

参考=海南市議会「市議会だよりNo.76(令和6年2月発行)」(https://www.city.kainan.lg.jp/material/files/group/4/20240119_02.pdf)/朝日新聞EduA「採用増える「ジェンダーレス制服」、誕生の背景は トンボのデザイナーに聞く」(https://www.asahi.com/edua/article/14314851)/日経クロストレンド「Z世代はジェンダーレス制服 1000校が導入した新デザイン」(https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00435/00004/)/カンコーホームルーム「【Vol.189】「ジェンダーレス制服」の導入背景」(https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/homeroom/vol189)/岩出市立中学校制服検討委員会「岩出市立中学校の学校指定制服について」(https://www.city.iwade.lg.jp/sc-iwa2chu/2022-1122-1057-94.html)/読売新聞「和歌山:中学制服見直し 26年にも」(https://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/news/20230926-OYTNT50245/)


次の記事
「防災ラジオ」で無線が聞けなくなる?

前の記事
有田市内の中学校3校が閉校[2]


←このページのコード

有田・海南のフリーペーパー
Arikaina
2024/2号