Arikaina 2024/3 有田市長、ビジネスクラスでドバイへ[1]
学校訪問は3時間、観光スポットには丸1日以上

有田市の望月市長、ドバイへの視察にビジネスクラスを利用[1]


 有田市の望月市長は1月、中東・アラブ首長国連邦のドバイへ視察に出かけました。現地の学校と協定を結ぶことなどを目的にしたものでしたが、出かけるさいに飛行機のビジネスクラスを利用していたことが分かりました。昨年は高岡市(富山県)や金沢市、小田原市などで市長が公務でビジネスクラスを利用していたとして、各地で物議をかもしています。


ドバイの学校と協定を結んだことを伝えている有田市のホームページ

市長と県の教育長はビジネスクラスを利用

 有田市の教育委員会(以下教委)によると、視察には市長のほか、県の教育長と箕島中学校の教頭先生、さらに市の職員も加わり、計7名で出かけたとのことです。一行は1月10日〜14日まで、5日間の日程でドバイを訪問しました。

 このうち市長と県の教育長が、飛行機でビジネスクラスを利用。ほかの5名はエコノミークラスだったとのことです。なお県の教育長の分の旅費も、有田市が負担しているとのことです。

エコノミーなら25万、
ビジネスなら100万?

 本紙が視察後に作成された報告書を調べたところ、航空便の名称にはドバイの「エミレーツ航空」のものとおぼしき便名が。同航空のホームページで検索したところ、関空ードバイの便は、エコノミークラスは往復で約25万円から。ビジネスクラスでは、往復で約100万円ほどととなっていました。

 こうした市長の海外渡航の費用をめぐっては、昨年10月に高岡市(富山県)の市長が、以前はエコノミークラスを使っていたのにビジネスクラスで渡米したとして物議をかもしました。同市の市議会の議事録によると、このことが報道されて以降、市役所に電話で約80件・メールで約270件の問い合わせがあったとのことです。同市の石須大雄議員は昨年9月の市議会で「飛行機でファーストクラスやビジネスクラスを利用するということに市民の理解が得られるとは到底思えません」と発言しています。

 昨年はこの高岡市のほかにも、小田原市や金沢市の市長が、公務でビジネスクラスを利用していたとして各地の新聞などでとり上げられました。金沢市の村山卓市長は昨年10月の記者会見で、「かつての市長にはファーストクラスで行かれた方もいるというように伺っております」などと発言しています。


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