「なぜここに建てるのか」白馬山脈の巨大風力発電所計画に、専門家から疑問の声相次ぐ[3]「なぜつくらなければならないのか、まったく分からない」今回の計画地は、全域が保安林に指定されています。審査会では「なぜここで開発するのか」といった意見も相次ぎました。 「県としては大事にしたいところ。土砂災害が起これば、人の命が失われる場合もある。一時的に利益が出れば、そういう考え方は止めていただきたい。住民からもたくさんそういう意見出ていますね((一財)和歌山社会経済研究所研究委員の谷奈々さん)」 「ほんとにそういう意味で最低限の指定、せめてここだけはということで県で(保安林を)指定している。これで開発許可(を出す)ということになれば意味がない。そこをあえてというのは、地域の住民の命にかかわる。そういった指定は(事業者に)重大に受け止めていただきたい(和歌山信愛女子短大教授の芝田史仁さん)」 「知事も言ってますし、非常に貴重な生態系が残っている。そこになぜ(風車を)つくらなければならないのか、まったく分からない。貴重な自然が残されている、ブナ林が縮小されている、そういった貴重なところに作る必要があるのか。私には前の資料のときから理解できない。(事業者の)皆さんからもっとちゃんとした、なぜ必要かとした説明がなされるかと思ったが、なされない(和歌山大学教授の江種伸之さん)」 審査会ではほかにも、資料中の環境調査について「こういうふうに植物の名前を羅列するだけの調査なら、高校生でもできる(前述の谷さん)」「(騒音に関する調査の)デシベルの基準が書かれていない。式は何ですか?そういうことを書かないで、何で説明になるんですか(和歌山大学教授の入野俊夫さん)」など、事業者による調査の不備を指摘するもありました。 13時半からはじまった審査会は3時間あまりにも及び、事業者の説明以外の時間は、ほとんどが事業者に対する厳しい意見や質問に終始していました。 今回の資料に関する審査会は、今後も何度か開かれる予定です。県では日程が決まり次第、ホームページなどで公表するとしています。基本的に審査会は公開されており、一般の方も傍聴できます。
▽審査会に関する問い合わせ= ※専門家の発言内の()部分は本紙によるものです。 (1) (2) (3) (4)
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