岸本知事、「知事へのメール」を廃止[1]岸本知事が就任後、県のホームページから知事あてに意見を投稿できる「知事へのメール」を廃止していたことが分かりました。県民が県に意見を述べる窓口としてはほかに「県政ポスト」がありますが、先に職員が読むようになっており、知事にまで届くとは限らないとのことです。前知事の仁坂さんは県民に向けた「知事からのメッセージ」の中で、「県政ポスト」に来た意見はすべて目を通している、としていました。
国会図書館によるインターネット資料収集保存事業(WARP)の記録によると、岸本知事の就任後、昨年2月にはすでに「知事へのメール」が知事室のトップページから消えており、代わりに「県政ポスト」へのリンクが追加されていました。 さらに現在(9月8日時点)の知事室トップページでは「県政ポスト」も消えており、その代わりに「タウンミーティング」が追加されています。現在は、知事室のページからは県への意見が送れなくなっています。 県の知事室広報課によると、「知事へのメール」は岸本知事の指示で無くなったとのこと。もともと「知事へのメール」あてに投稿しても「県政ポスト」と同じところに届くようになっていたとのことですが、同課によると「県政ポスト」に意見を投稿した場合は、まず職員が中身を読み、必要な場合のみ知事に届けられるようになっているとのこと。郵送で知事あてに意見を送った場合も同様で、知事が必ず読むとはかぎらないとのことです。 仁坂前知事は'07年、知事室のページにある「知事からのメッセージ」の中で「私は県政ポストに来たメールや手紙は皆、目を通しています。時間の制約がありますが、できるだけ返事も自分で書いて、必要があると思えば県の担当者にも検討してもらっています」と述べており、仁坂前知事のころは今とは逆に、知事あてに寄せられた意見はまず知事が目を通すようになっていたようです。仁坂前知事のころは知事室トップページのバナーも「お声をよく聞くことがすべての第一歩」となっていました。 次ページ「『タウンミーティング』参加できるのは、県に選ばれた人だけ」 (1) (2) (3)
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