Arikaina 2024/9 大活躍だったワカヤマソウリュウ[1]
これからもさまざまな展開が

この夏、大活躍だったワカヤマソウリュウ 来年には復元模型も[1]


 この夏、大盛況だった県立自然博物館(海南市)の特別展「よみがえるワカヤマソウリュウ」。特に人気だったぬいぐるみは完売してしまったものの、秋にはまた再入荷する見込みです。さらに来年には、ワカヤマソウリュウの全身の骨格模型や復元模型が完成する予定となっています。


ワカヤマソウリュウの化石(昨年12月、県立自然博物館で開かれた記者会見より)と、特別展で展示されていたぬいぐるみ

ぬいぐるみは8月半ばには完売
秋に夏を上回る数を再入荷

 ワカヤマソウリュウは約7200万年前、恐竜が生きていた時代に海で暮らしていた「モササウルス」という巨大は虫類の仲間。'06年に有田川町で化石が発掘されました。化石は県立自然博物館で発掘と研究が進められ、昨年12月には新種であることを確認。ワカヤマソウリュウと名付けられました。

 これまでも国内でモササウルス類の歯やあごの化石が見つかっていますが、ワカヤマソウリュウはほぼ全身の化石が見つかっており、ほかのモササウルス類には見られないような特徴が見つかったことから、同館では「世界的にも非常に重要な存在」としています。

 特別展は7月にスタート。これまでに見つかった全身の化石をはじめ、ワカヤマソウリュウの特徴や、発掘の経緯などについてくわしい解説展示が行われました。また特別展にあわせて発売されたワカヤマソウリュウのぬいぐるみが大人気となり、8月中旬には、会場では売り切れてしまいました。

 この大人気を受け、同館では秋にぬいぐるみを再入荷することを決定。同館によると最初の入荷分を上回る数を用意し、秋から同館などで販売される予定とのこと。ただし今のところ、ネット販売は予定していないとのことです。

有田川町の観光案内所ではまだ販売中
インスタグラムのキャンペーンでプレゼントも

 そんな大人気のぬいぐるみですが、化石の発見地である有田川町内の施設ではまだ販売中です(9月5日現在)。また有田川町観光協会では現在、インスタグラムにてワカヤマソウリュウのキャンペーンを開催中(9月30日(月)まで)。同協会のアカウントをフォローし、町内の公共施設や店舗でワカヤマソウリュウのロゴマークの付いた商品などを撮影してハッシュタグ「#ワカヤマソウリュウみーっけ」を付けて投稿すると、抽選で5名にワカヤマソウリュウぬいぐるみが当たります。

▽有田川町内のぬいぐるみ販売箇所=有田川町観光案内所(JR藤並駅構内)、明恵ふるさと館、百福梅本舗、しみず温泉、あさぎり、有田川町鉄道交流館

有田川町観光協会「インスタグラムキャンペーン開催のお知らせ」
(インスタグラムアカウントへのリンクあります)

 なお特別展では化石のミニチュアが入ったカプセルトイも販売されていましたが、こちらは特別展が終了したあとも、同館で引き続き販売されています。


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