岸本知事、「知事へのメール」を廃止[3]

「和歌山を語る会」では参加者を募集するも…
募集は12日間のみ、会の内容は非公開

　県は９月、新たに「２０４０年の和歌山を語る会〜熟議〜」という事業を開始し、会への参加者を募集すると発表しました。これは県が今後の県政の指針とする総合計画を策定するにあたり、「２０４０年にどんな和歌山を実現したいか」を県民に語ってほしいというもの。10月〜12月にかけて県内９か所で開催し、各会場で最大30名の参加者を募集。岸本知事も参加するとしています。

　しかし応募できるのは、９月２日〜13日の12日間だけ。さらに「人の目を気にせず発言してほしい(県企画課)」として、参加者が誰なのかや、会で出た意見の内容などはすべて非公開。同課によると参加した方に対しても、会で誰がどんな発言をしたかが外に出ないよう、何らかの制限をする予定とのことです。このため仮に県が総合計画に参加者の意見を反映させたり、逆に反映させなかったとしても、外部からは検証できないということになりそうです。

　２年前、「和歌山県知事選挙への出馬表明」と題した自身のブログの中で「私の政治スタイルは、街頭や戸別訪問、路地裏を回り、小さなスーパーマーケットの駐車場で皆さんの意見を聞くこと」と書いていた岸本さん。知事に就任後は、警備の問題などから街頭演説は封印すると記者会見で述べていました。しかし封印されたのは街頭演説だけではなかった、のかもしれません。

参考＝国立国会図書館インターネット資料収集保存事業 和歌山県「ようこそ知事室へ」 2022年11月5日時点のページ(https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/12364071/www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/index.html)／国立国会図書館インターネット資料収集保存事業 和歌山県「ようこそ知事室へ」 2023年2月4日時点のページ(https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/12568481/www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/index.html)／和歌山県「ようこそ知事室へ」(https://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/index.html)／和歌山県「ようこそ知事室へ 知事からのメッセージ 平成19年8月」(https://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/message/200708_1131.html)／和歌山県「タウンミーティング」(https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/022200/d00213246.html)／和歌山県「『2040年の和歌山を語る会〜熟議〜』の参加者を募集します」(https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/020100/d00218124.html)／和歌山県「新総合計画の策定方針」(https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/020100/d00217905.html)／和歌山県知事 岸本周平 official website「和歌山県知事選挙への出馬表明」(https://shuheikishimoto.jp/blog/14388/)／和歌山県「知事記者会見　令和4年12月19日」(https://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/press/22/12/d00212153.html)

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