Arikaina 2024/9 大活躍だったワカヤマソウリュウ[2]
これからもさまざまな展開が

この夏、大活躍だったワカヤマソウリュウ 来年には復元模型も[3]


化石は博物館で常設展示へ

 特別展は終了しましたが、ワカヤマソウリュウの化石は博物館で常設展示される予定とのこと。ほぼ全身の骨が残る推定全長6メートルという大迫力の化石が、いつでも見られることになりそうです。

 県では現在、ワカヤマソウリュウの全身の復元骨格と復元模型を製作中。同館によると来年度以降、さまざまなところで展示される予定になっています。

近場で仲間の化石が複数
和歌山でさらに発見の可能性も?

 モササウルス類の化石は貝塚市・泉南市・淡路島・香川県など、和歌山に近い地域でも発見されています。長年、ワカヤマソウリュウの発掘や調査に携ってきた県立自然博物館の小原学芸課長は、県内でもさらにモササウルス類の化石が「見つかる可能性はあると思います」と話しています。

 有田地方では昨年1月、広川町の白木海岸でスピノサウルス類など多数の恐竜化石が見つかっており、同館には、現地で発掘してきた岩石が多数運び込まれています。小原学芸課長によると、今後はこれらの岩石のクリーニング作業も進めていくとのことです。

 大きな話題を呼んだ今回の特別展。特別展と前後して有田川町ではロゴマークが作成され、南海電車ではワカヤマソウリュウが描かれた電車も運行しました。単に貴重な化石が発見されたと言うに止まらず、地元を大いに盛り上げてくれたワカヤマソウリュウ。それに続く新しいスターも、有田の地層や岩石の中に、まだまだ眠っているのかもしれません。

参考=和歌山県「有田川町産出のモササウルス類は新属新種!!−これまでの学説を覆す新たな発見−」(http://wave.pref.wakayama.lg.jp/news/kensei/shiryo.php?sid=39732)/和歌山県立自然博物館公式ホームページ「イベントTOP」(https://www.shizenhaku.wakayama-c.ed.jp/event/event.html)/Arikaina「特別展にロゴに電車の床に…この夏大活躍!ワカヤマソウリュウ[1]」(https://arikaina.com/_article/202407/wakayama-souryu-1.html)/Arikaina「ぬいぐるみは品切れ寸前に 大人気!ワカヤマソウリュウ特別展[1]」(https://arikaina.com/_article/202408/wakayama-souryu-1.html)/Instagram「有田川町観光案内所」(https://www.instagram.com/p/C_etFQtycR4/?img_index=1)/有田川町観光協会「インスタグラムキャンペーン開催のお知らせ(2024年9月30日まで)」(https://www.aridagawa-kanko.jp/2024/08/09/3198/)/X「和歌山県立自然博物館()」(https://x.com/WMNH?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor)/兵庫県立 人と自然の博物館(ひとはく)「ミニ企画展「淡路島のモササウルス類」」 https://www.hitohaku.jp/exhibition/planning/mosasaurus.html)/兵庫古生物研究会「淡路島の後期白亜紀和泉層群から産出したモササウルス類化石」(https://www.hitohaku.jp/publication/book/kyousei13-p142.pdf)/泉南市「初の里帰り!『泉南楽会* 泉南のモササウルス展』を開催します」(https://www.city.sennan.lg.jp/material/files/group/2/mosa.pdf)/貝塚市「自然とくらし」(https://www.city.kaizuka.lg.jp/material/files/group/77/kaidukagakutextshizentokurashi1.pdf)/Arikaina「広川町で恐竜化石を多数発見 化石発掘イベントを開催」(https://arikaina.com/_article/202302/dinosaur-1.html)

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