Arikaina 2024/11 県、「官民の連携」重視の方向に
より「癒着しやすい」環境に?

県が新しい総合計画の案を発表 「官民の連携」を重視する方向に[2]


「東京ガールズコレクション」「エンジン01」
民間のイベントに、県が多大な資金を支出

 こうした「官民の連携が重要」といった考え方が背景にあるのか、今年に入って、県では民間のイベントに大きな資金を支出する事例が相次いでいます。県議会では、こうした支出を疑問視する声も上がっています。

 2月に和歌山市で開催されたファッションショー「東京ガールズコレクション」には、県は2500万円を支出しました。昨年9月の県議会総務委員会でこの支出のことがとり上げられ、濱口太史県議は「なぜ東京ガールズコレクションだけ補助・助成するのか」「入場料が発生しているにも関わらず、大きな金額が県から支出されようとしていることに誤解が生じている」などと述べました。これに対し県の担当者は「営利目的の民間のイベントに対しては基本的に支援はしていない」としながらも、「コロナ禍を経た若者を元気づけるため」なとどして、支出することにしたと答弁しています。

県の情報紙「県民の友」11月号。「エンジン01」のチケット販売をアピールしています。

 さらに11月に有田市で開催される、著名人などによる講演会や講座が行われるイベント「エンジン01」にも、県は2500万円を支出しています。こちらも「東京〜」と同様、入場料金が必要なイベントです(一部は無料)。入場料収入は、すべて主催する民間団体に入ることになっています。

 こちらに対しても3月の県議会総務委員会で、坂本佳隆県議が「『文化振興事業助成』として、大規模大会から地域の文化事業まで様々な取組に対する支援に要する経費として1100万円で、次がエンジン01で2500万円である」として、大きな金額を支出することについて、その意義や理由について尋ねました。

 これに対して県の担当者は「テレビで見る有名人が見たいと思って会場へ来た人たちも、いろいろな講座へ参加しているうちに、講師との議論を通じて知的な刺激を受けてもらえる」「有田市だけでなく広く県内県外から来てもらえるものと思っている」などと答えていました。

 このイベントには有田市も資金を支出しており、市の経営企画課によると、イベントの運営費はほとんどが県と市からの資金でまかなわれるとのことです。なお県の岸本知事も、この「エンジン01」を主催する民間団体で長年メンバーをつとめています。

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