Arikaina 2025/2 18歳意識調査で和歌山低迷[1]
「引っ越したい」「夢がない」人が多い?

「育った街で暮らしたいか」ワースト1 日本財団「18歳意識調査」[1]


 (公財)日本財団(以下日本財団)は1月、全国の16〜19歳へのアンケート調査の結果を発表しました。調査は全国の47都道府県から100名ずつを抽出して行われ、和歌山県は「将来、育った街で暮らしたいか」「慣れ親しんでいて居心地がよい」といった項目でワースト1位に。また「将来の夢や人生の目標がある」「誰しも、努力をすれば生活水準を上げることができる」といった項目でもワースト1位となりました。県内出身の10代後半は、全国的に見れば地元への愛着が薄く、自己評価も低い傾向が見てとれると言えそうです。


 日本財団はボートレースの売上金をもとに、さまざまな資金助成を行っている団体。この調査は日本財団が'18年から継続的に実施しているもので、今回で67回目の調査となります。

 調査は毎回さまざまなテーマが設定されており、今回のテーマは「価値観・教育(地域間比較調査)」。発表によると「15歳だった頃に暮らしていた都道府県」ごとに16〜19歳の男性50名・女性50名の計100名が抽出され、昨年11月から12月にかけ、インターネット上で調査が行われたとのことです。

調査の主な項目と和歌山県の順位

日本財団「第67回18歳意識調査『価値観・教育(地域間比較調査)』調査報告書」(https://www.nippon-foundation.or.jp/wp-content/uploads/2024/12/new_pr_20250106_03.pdf)より作成
※「進学」「コロナ禍による影響」「何歳まで働くか」「親の学歴」「家庭の暮らし」に関する項目は除外

15歳だった頃に暮らしていた街についての質問

将来、育った街で暮らしたいか
ワースト1位(岩手県と同順)
(「暮らしたい」「どちらかといえば、暮らしたい」の合計が41%)


自分が就きたい仕事がある
ワースト2位
(「同意する」「どちらかといえば同意する」の合計が50%)


将来の選択肢が多い
ワースト3位
(「同意する」「どちらかといえば同意する」の合計が28%)


充実した暮らしができる
ワースト3位
(「同意する」「どちらかといえば同意する」の合計が63%)


慣れ親しんでいて居心地がよい
ワースト1位
(「同意する」「どちらかといえば同意する」の合計が81%)


図書館・美術館等の文化施設が近くにある
ワースト6位
(「同意する」「どちらかといえば同意する」の合計が66%)


塾・習い事の選択肢が多い
ワースト16位
(「同意する」「どちらかといえば同意する」の合計が60%)


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