昨年、痛んでいた上品堂(じょうぼんどう)の修繕費用をクラウドファンディングで募集した有田川町の歓喜寺(かんぎじ)。当初の目標を上回る567万円もの費用が集まり、このほど無事工事も完了。倒壊の危険があった貴重な建築物が、美しくよみがえりました。 同寺は有田川町出身の高僧・明恵上人ゆかりの寺で、浄土教の九品思想にもとづく上品堂・中品堂・下品堂という3つのお堂が伝わっています。 同寺によると3つのお堂は江戸時代に建てられたもので、老朽化により倒壊の危険があったとのこと。特に上品堂の痛みが激しく、中に納められていた明恵上人の像などの文化財も、他の場所に移していたそうです。 今回の工事では堂の壁や瓦を取り外し、全面的な修繕が行われました。工事は昨年夏から行われ、今年4月に完了。上人の像なども元通りに納められ、5月には落慶法要が行われました。境内から上品堂へと至る階段には新しく手すりも付けられ、上りやすくなっているとのことです。
※参拝のさいには、事前にご予約ください。
▽歓喜寺(有田川町歓喜寺159、明恵ふるさと館から南に約500m) 参考=クラウドファンディング READYFOR「活動報告 歓喜寺|全国的にも貴重な建物、上品堂が倒壊の危機。修繕にご支援を(歓喜寺 石井美佳)」(https://readyfor.jp/projects/kangiji_arida/announcements)
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