Arikaina 2025/6 産地偽装の業者が湯浅町でも返礼品[1]
|
廃業したら分からんように?
|
ふるさと納税で産地偽装の業者 湯浅町でも返礼品を取り扱い[1]
3月、長野県須坂(すざか)市で発覚したふるさと納税の産地偽装。この須坂市の返礼品を取り扱っていた有田市の(株)日本グルメ市場(以下グルメ市場)が、湯浅町の返礼品も取り扱っていたことが分かりました。同町では返礼品に問題がなかったかどうかについて「調査している」と話しています。須坂市では問題の発覚以降、ふるさと納税の受け付けをストップ。予定していた事業の一部を先送りするなど、市の運営に大きな影響が出ています。
※記事の内容は6月6日時点のものです。
有田市新堂にある(株)日本グルメ市場が入っているビル(6月6日撮影)
|
有田市の「日本グルメ市場」が不適正表示
須坂市ではふるさと納税がストップ
農水省の発表によると昨年10月から今年2月にかけ、有田市にあるグルメ市場や長野県にある同社の営業所に同省が立入検査等を実施。少なくとも'19年〜'23年にかけて山形県産のシャインマスカットを長野県産としたり、少なくとも昨年9月〜11月にかけて、長野県内のほかの産地のものを「須坂市で収穫したフルーツ」などとしていたとのことです。
農水省ではこれを受け、今年3月、グルメ市場に対して「販売するすべての食品について表示の点検を行う」「不適正な表示はすみやかに是正する」といったことを指示。須坂市ではふるさと納税の受け付けをストップし、3月25日に返礼品をおさめている生産者などを対象に説明会を開催しました。
地元の長野放送や長野朝日放送が報道した映像によると、説明会には市長やグルメ市場の社長らが出席。会場からは「怒りを通り越して憤りでしかない」「補償するのは当たり前」などの怒りの声のほか、「収穫をどうしたらいいか、出荷をどうしたらいいか、はっきりしなくなってしまう」「出品していいんでしょうか、いけないんでしょうか」など、ふるさと納税がストップし、今後を懸念している生産者からと思われる発言も相次いでいました。
須坂市が公開している「3月25日事業者説明会での主な質問、意見」によると、なぜこうしたことが起こったのかについてグルメ市場は「2017、2018からやっていたので、その当時はどこ産という基準がなかった。2019年には基準ができたが、しっかりした発注書を交わしていなかったので認識のずれがあった」と話していたとのことです。
次ページ「湯浅町の返礼品もとり扱い」
次の記事
「ワカヤマソウリュウ」商標に意見書
|
←このページのコード
有田・海南のフリーペーパー
Arikaina
2025/6号
|
|