超高級ホテルの一端があきらかに 鷹島・名南風鼻の売却、周知の遅れを指摘する声も[1]
県立自然公園に指定され、日本遺産の構成文化財にもなっている広川町の「鷹島(たかしま)」と、その対岸に位置する岬「名南風鼻(なばえのはな)」。この町有地を売却し、首都圏で高級旅館を展開する「株式会社強羅(ごうら)花壇(以下強羅花壇)」を誘致する計画が、高い関心を集めています。町は昨年12月、議会ではじめて事業内容を報告。議員からは、周知の遅れや事業の妥当性について発言が相次ぎました。町民への説明もまだほとんど行われておらず、町では1月以降、説明会を開催していくとしています。
(12月10日の全員協議会の内容を元に本紙で作成)
客室構成
付帯施設
サービス
経済効果
ターゲット 広川町は昨年10月末、ホームページで鷹島・名南風鼻で宿泊施設を整備する事業者を募集すると発表。プロポーザル入札の結果、強羅花壇が優先交渉権者に選定されました。入札への参加事業者は、1者のみでした。 昨年12月10日に開かれた、広川町議会の全員協議会。町は、強羅花壇側から提出された事業計画の内容について説明しました。協議会は傍聴可能でしたが、撮影や録音は一切禁止という条件で行われました。 説明された計画によると、名南風鼻に建設される宿泊施設は客室数をわずか40室に限定。一室あたり100平米(約60畳)以上という広さを確保し、全客室に海を一望できるテラスを完備するという超高級仕様です。強羅花壇が運営する箱根や富士の宿泊施設は、1部屋あたりの単価は20万円近くにも上るとのことです。 さらにプールやジム、エステ、大浴場などを備え、1組の客に専属の係が付く手厚いサービスを想定。年間3万2000人程度の利用を見込み、その7割は外国人富裕層をターゲットにするとしています。また鷹島は、宿泊客専用のプライベートビーチとして活用する方針が示されました。 また強羅花壇については70年以上の歴史があり「箱根と富士で超高級宿泊施設を経営していること」「3ミシュランキーを取得するなど高い評価を受けている」といった説明がありました。 説明を受けて、梶原和昌議員は「今日は初めてこういう説明を受けた」として、町民のためになるなら賛成したいとしながらも「途中で業者が撤退して、廃墟のようになってしまっているホテルもある」「立派な企業だが、企業はもうけてなんぼ。途中で放ってしまわないよう、何か規制が必要では」などと懸念を述べていました。 (1) (2) (3) (4)
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