Arikaina 2026/1 鷹島・名南の売却、周知遅れの指摘[1]
外国の超富裕層が対象か

超高級ホテルの一端があきらかに 鷹島・名南風鼻の売却、周知の遅れを指摘する声も[1]


 県立自然公園に指定され、日本遺産の構成文化財にもなっている広川町の「鷹島(たかしま)」と、その対岸に位置する岬「名南風鼻(なばえのはな)」。この町有地を売却し、首都圏で高級旅館を展開する「株式会社強羅(ごうら)花壇(以下強羅花壇)」を誘致する計画が、高い関心を集めています。町は昨年12月、議会ではじめて事業内容を報告。議員からは、周知の遅れや事業の妥当性について発言が相次ぎました。町民への説明もまだほとんど行われておらず、町では1月以降、説明会を開催していくとしています。
※記事の内容は1月8日時点のものです。


名南風鼻にホテルが建つイメージ。左奥が鷹島。(広川町議会での説明内容と強羅花壇の宿泊施設、実際の鷹島・名南風鼻の写真を元に、本紙でChatGPTを使用して作成したイメージ画像)

強羅花壇による事業計画の一部

(12月10日の全員協議会の内容を元に本紙で作成)

客室構成
40室(全室100平米以上)


付帯施設
プール、ジム、エステなど


サービス
1組につき専属の係を配置


経済効果
・開発工事に従事するのべ人員は20万人以上
・食材の仕入れで年間約3億円を想定
・トータルで100名を雇用


ターゲット
年間利用客 約3万2000人
(うち7割が外国人)


 広川町は昨年10月末、ホームページで鷹島・名南風鼻で宿泊施設を整備する事業者を募集すると発表。プロポーザル入札の結果、強羅花壇が優先交渉権者に選定されました。入札への参加事業者は、1者のみでした。

 昨年12月10日に開かれた、広川町議会の全員協議会。町は、強羅花壇側から提出された事業計画の内容について説明しました。協議会は傍聴可能でしたが、撮影や録音は一切禁止という条件で行われました。

 説明された計画によると、名南風鼻に建設される宿泊施設は客室数をわずか40室に限定。一室あたり100平米(約60畳)以上という広さを確保し、全客室に海を一望できるテラスを完備するという超高級仕様です。強羅花壇が運営する箱根や富士の宿泊施設は、1部屋あたりの単価は20万円近くにも上るとのことです。

 さらにプールやジム、エステ、大浴場などを備え、1組の客に専属の係が付く手厚いサービスを想定。年間3万2000人程度の利用を見込み、その7割は外国人富裕層をターゲットにするとしています。また鷹島は、宿泊客専用のプライベートビーチとして活用する方針が示されました。

 また強羅花壇については70年以上の歴史があり「箱根と富士で超高級宿泊施設を経営していること」「3ミシュランキーを取得するなど高い評価を受けている」といった説明がありました。

 説明を受けて、梶原和昌議員は「今日は初めてこういう説明を受けた」として、町民のためになるなら賛成したいとしながらも「途中で業者が撤退して、廃墟のようになってしまっているホテルもある」「立派な企業だが、企業はもうけてなんぼ。途中で放ってしまわないよう、何か規制が必要では」などと懸念を述べていました。


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