Arikaina 2026/1 鷹島・名南の売却、周知遅れの指摘[3]
外国の超富裕層が対象か

超高級ホテルの一端があきらかに 鷹島・名南風鼻の売却、周知の遅れを指摘する声も[3]


町長「歴史や文化には疎いんで」
「強羅花壇さんならしっかり清掃していただける」

 12月10日の町の説明によると、強羅花壇は事業計画の中で「世界遺産に登録された熊野古道の精神を蘇らせる」などといった主張をしています。しかし広川町を通る熊野古道(紀伊路)は、世界遺産には登録されていません。一方で鷹島で発掘された「鷹島式土器」や、鷹島で修行し、鷹島の石を終生大事にしたという鎌倉時代の高僧・明恵上人など鷹島の歴史については、この日説明された中では触れられていませんでした。

 樫原町長は12月24日の議会で、「私は歴史や文化には疎いんで」「鷹島を売りに出したことで明恵上人への関心を得ることができ、かえって良かった」などと発言。また現状の鷹島について「町で鷹島の維持管理を行うことは非常に難しい」「漂着したごみで一杯だが、掃除するお金を投資することは難しい。強羅花壇さんならしっかり清掃していただける」などとも発言しています。

数年前から誘致活動
声をかけた状態で入札?

 県観光交流課によれば、数年前から県内各地にホテルを誘致する活動を展開。鷹島・名南風鼻も候補地のひとつとなっており、強羅花壇側が関心を示したとのことです。

 同課によると、鷹島の買収は強羅花壇側が希望したとのこと。鷹島は県立自然公園の第1種特別地域(現在の景観を極力保護することが必要な地域)となっています。

 本紙では町に「事前に声をかけていたのであれば、随意契約でもよかったのでは?」と聞いてみましたが、町では「他の事業者にも声をかけており、他が応札する可能性もあったためプロポーザルを実施した(町企画政策課)」と話していました。

 特定の企業と交渉を重ねていたのであれば、他社に比べ、事業計画を練る時間的猶予があった可能性があります。町ではプロポーザル入札(金額ではなく内容で事業者を選ぶ入札方式)の結果をホームページで公表していますが、採点の内訳は非公表となっています。

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