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Arikainaメールマガジン 2021/4号(2021/4/10発行)


Arikainaメールマガジン 2021/4号
皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。

※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com


▼コロナワクチン 4月から高齢者向けの接種がスタート
https://arikaina.com/_article/202104/vaccine-1.html

▼「いま戦いを放棄したら、地域が混乱してしまう」有田市立病院の看護師さんが手記を公開
https://arikaina.com/_article/202104/arida-nurse-1.html

▼またしても重要湿地が…日高川河口の工事、指摘でストップ
https://arikaina.com/_article/202104/hidaka-river-1.html

▼ENEOS(株)和歌山製油所で再び事故 4日間に渡り黒煙が発生
https://arikaina.com/_article/202104/eneos-1.html

▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202104/kiji-index.html


メルマガ読者の皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。
先月号を出したころは感染もかなり落ち着いていたのですが、ここにきて急増です。なんせ6日に20人になったと思ったら、これ書いてる9日は44人。たった3日で倍増です。これはもう感染「拡大」というより、「爆発」と言った方がしっくりきます。

この調子で行きますと、一週間もしないうちに1日100人とかです。和歌山でですよ?人口95万で100人。1週間で700人。10万人あたり74人です。朝日新聞のデータによると、直近1週間で一番ひどいのが大阪で56人。

実際そこまで悪化するかどうかは分かりませんが、もしそうなれば緊急事態宣言が出るか、出なくともそれ並の緊縮生活に突入することは十分考えられます。大阪はじめ、周辺の府県も深刻な状態になっているはずです。

今日9日、わかやま通信で仁坂知事のメッセージが来ていて、そこまでは書いてないものの、かなり自粛を呼びかける内容になってました(関係ないですが3月は感染が多かった割に、呼びかけ自体ちょっと少なかった気がしていたのですが)。まあ、書かれてることはいちいちごもっともなのですが、しかし…まあ…ですね…

実は今日、ちょうど夕方頃に有田市役所の近くを通ることがあったんですが、道を迂回させられました。そうです。聖火リレーです。ツイッターで様子を上げている方がいましたが、やっぱりというか何というか、まあ、結構密な感じに見えました。私も実際、路駐の車が並んでるのを見かけました。

なので思うんですが、知事のメッセージ最後まで読んでも…これからまた、不要不急の外出を控えるよう呼びかけることになったとしても…

「せやかて、聖火リレーやってたやん」

これでしまいちゃいますか?

これに限らないんですが、最近、厚労省の役人が深夜まで送別会してたり、で、感染したり、大阪府や大阪市の職員が会食してたり、で、感染したり、それでもって、この感染爆発下で聖火リレーで沿道に人がいっぱい。

なんかもう、国や行政も疲れて投げやりになってんじゃないかとか、ついついそんな風に思ってしまうような事態が相次いでいます。

今日は、ついついそんな風に思ってしまうことがもうひとつありました。県が毎日感染者を発表しているホームページでは、ちょっと前までは「自粛要請レベルの引き上げ基準について」というのが表示されていました。

新規陽性者数/肺炎患者陽性率/新規感染陽性率/病床使用率の4項目で、基準によって◯×がついていて、全部◯になったら自粛要請レベルを引き上げます、というやつです。

しかし2月か3月ごろ、感染が落ち着いてくるとこの表示はなくなりました。代わりに「また感染が広がったら掲載します」みたいな注意書きが書かれていました。

で、感染が爆発した昨今、また掲載されるのかな…と思いきや、それどころかなぜかその「また掲載します」みたいな注意書きまで消えてしまいました(はっきり覚えてませんが、たしか4〜5日ぐらい前だったと思います)。

で、なんでかなと思って今日県に電話して聞いてみたのですが、すると「基準を見直している」とのお答え。見直したらまた掲載するんですが、も聞いてみましたが、「それも分からない」とのことでした。

見直すこと自体ちょっと引っかかるものはありますが、感染が広がったらまた出しますと告知してたわけですから、見直すなら見直すで説明がないとおかしいんじゃないでしょうか。感染者が増えたから基準を見直すとかでは、基準の意味が薄れてしまいます。まあ「増えたから」だとは限りませんが、タイミング的には完全にそうですし、そう見られてもおかしくはないでしょう。

少なくとも、去年の今頃だったらこういうことはなかったんじゃないか、という気もします。以前はツイッターとかでも「和歌山の発表はくわしくて分かりやすい」とかよく言われてたもんですが、数が増えたせいか、今日から県の感染者の発表も簡略化されたものになりました。これも増えたせいなのか、発表のページが更新される時間もかなり遅くなってきています。マスコミの記事の方が早かったりするので、マスコミに渡す資料があるのなら、もっと早く更新してほしいと思いますが…

なんか、だんだん雑になってきてないでしょうか。感染が爆発していることそれ自体も脅威ですが、こういうとこも脅威です。

今回の爆発はおおむね変異株のようだとあちこちで言われてて、今日の知事のメッセージでもそう言われてますが、仮に変異株が7割としても残りの3割はそれ以外、おそらくは在来株ということです。20人なら6人、40人なら12人です。それでも、十分多くなってないですか?本当に変異株だけが原因なのでしょうか?

とにかく今だこのご時世でも、SNSとかで「コロナは茶番だ」とか言ってがんばってる人たちもいるので、そしてそういう人たちは、やっぱりと言うか首都圏に遊びに行ってたりもするので、とにかくそういう人たちを何とか減らしていかないといけないはずなのですが、役人や職員の会食に聖火リレーです。

聖火リレーなんてまさにシンボリックなものですから、本来、こういう時に中止にすれば「やっぱ自粛しとかなあかんのやな」という格好のメッセージになったはずですが、やってしもたら「ほんまはそこまで大したことないんやろ」になってしまいます。

こんなシンボルにされてしまったのでは、「自己を知る、自己を律する、自己に打ち克つ」という言葉で知られるクーベルタン男爵も、草葉の陰でほぞ噛んでおられるのではないでしょうか(関係ありませんが「参加することに意義がある」は、実は男爵の言葉ではないそうです)。

今月号では有田の看護師さんの手記を、一部抜粋する形で掲載させていただきました。お時間あれば、ぜひ有田市のホームページの方で全文ご覧いただければと思います。一時期はこういう医療現場の悲痛な声もさかんにメディアでとり上げられていましたが、一旦感染が落ちつくにつれ、あまり目にふれることもなくなってきました。大変だということはいろんなところで見聞きしていても、実際に近くの病院で、近くの人たちの言葉で聞くというのは、また違ったものがあります。今回の感染爆発で、またひっ迫した状況になるかもしれません。

こういう人たちにそれ以外の人たちが今できることは、今現在人類にとって唯一の武器であるワクチンを打ちまくることと、感染につながらないような行動を心がけること、のはずです。前々から「最前線で戦う人たちに感謝」みたいなことを言ってる人たちが、なんで感染爆発している最中に聖火リレーとかするのでしょうか。そこら辺の矛盾がウイルスにつけ込まれてるとこないのかとか、なんかそんな気がしています。

というわけで、今月はこれくらいにしておきます。実際に聖火リレー会場の近くを通ったこともあってちょっと愚痴っぽい感じになりましたが、とりあえず今人類が収束を見出せる道はワクチンを打ちまくることしかありません。道のりは遠くても、今んとこそれしか道がありません。

ただまあちょっと前向きなことも書いときますと、最近去年の経済の統計とか出てきてて、全体的には思ったほどひどくはならなかったのでは?という感じがしています。

もちろんいろんな公的支援もありましたし悪くなるのはこれからなのかもしれませんが、少なくともこの状況でもたくましいとこ見せた商売人もようけおった、ぐらいは言うてもええんじゃないでしょうか。実際、1年経っていろんな工夫も出てきたと思います。

今までの県内の感染者数の推移を見ても、とにかくコロナは「一定の数で推移する」ということがあんまりありません。グラフはいつも山であり、台形になることがあんまりありません。常に増えてるか減ってるかです。唯一、一定に推移するのはゼロ付近だけです。

ここから山になるのか谷になるのか。もちろん谷に向かってほしいですが、聖火…、ま、ほんとにこれぐらいにしておきます。

※次号は5月10日(月)発行です。

参考=新型コロナウイルス感染者数の推移:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/special/corona/
JOC - オリンピズム | クーベルタンとオリンピズム
https://www.joc.or.jp/olympism/coubertin/

有田・海南のフリーペーパー Arikaina
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