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Arikainaメールマガジン 2022/11号(2022/11/10発行)


Arikainaメールマガジン 2022/11号

皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。

※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com


▼収入の少ない月がひと月でもあれば、5万円もらえる…かも?価格高騰緊急支援給付金
https://arikaina.com/_article/202211/support-benefits-1.html

▼コロナワクチン 4回目はやっと半分 5回目は出だし好調か
https://arikaina.com/_article/202211/vaccine-1.html

▼新型コロナウイルス ひょっとして…おかしいな…と思ったら
https://arikaina.com/_article/202211/ready-corona-1.html

▼コロナ新薬「エバシェルド筋注セット」県内でも投与できる状態に
https://arikaina.com/_article/202211/evusheld-1.html

▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202211/kiji-index.html


メルマガ読者の皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。

最近は「3年ぶりに行動制限がない〜」というフレーズもニュースで枕詞のように定着し、ちょうどPayPayとか楽天ペイのキャンペーンもあって、飲食店とか観光地・行楽地はあちこちで大にぎわいのようです。

まあこの約3年分の反動と言うか、ずっと我慢してた人がぼちぼち行動するようになってきたのかもしれません。クマさんも、冬眠あけは活発に活動するので気をつけましょうとか呼びかけられますし(本物のクマさんは、そろそろ冬眠に入るころですが)。

しかしそんな「コロナもう終わりました」的な雰囲気とは裏腹に、確認される感染者数は増加傾向になってきています。行政の旅行や飲食のキャンペーンもやってますし、結局、対策しないと増えていくという当たり前のことが起こってるというところでしょうか。

たしかに重症化する人はかなり少ないので、それがそういう対応につながってるのでしょうし、私もコロナ禍になってから行ってなかったとこ行こうかな…みたいな気に、少し、ちょびっとならないわけでもないのですが、しかしあんまりゆるゆるに蛇口をゆるめてしまっては、締めるにも時間がかかることになります。

全数把握をやめたのもそうですが、ここんとこ政府や行政の方から、感染を抑えようとか何とかしましょうみたいなのをほんとに感じなくなりました。インフルエンザも、この冬同時流行するかもしれません大変ですよとか言う割には、ワクチンの接種も有料です(子ども除く)。政府や行政の「本気度」を感じない人が多くなったとしても、おかしくはありません。

先日、11/6には県内でも病床使用率が90%を突破しました。第7波が猛威をふるっていた7,8月ごろより病床数自体がかなり少なくなっていますから、その気になればすぐ増やせるということだと思いますが(思いたい)、90%を突破してももうさほど話題にもならなくなってしまったのかなと、変な感慨がありました。

たしかに重症化する人が少ないとは言え、京都の大病院が行動制限するよう共同で声明を発表し、本紙でも日赤和歌山の方の手記を記事にさせていただいたのがわずか2か月前のことです。その頃と比べてコロナの備えで何かマシになってるかと言えば、ほとんど何も変わってないんじゃないでしょうか。

このままでまた8月みたいに県内で1日2,000人とかいうレベル(と言っても全数把握止めてるので、同じように比較はできませんが)になったときにどうなんのか、というのは思わなくもありません。感染者数だけで言えば県内でも相変わらず毎日数百人確認されてるわけですから、少なくとも「感染が落ち着いた」という感じではありません。

今月号の記事でも書きましたが、これから高齢者の方が5回目で続々とオミクロン株対応ワクチンを打っていくと思われますので、うまくいけば年末年始はそこまでひどいことにはならないかもしれませんが、年明け以降どうか、ってところでしょうか。

そのコロナのワクチンも、いよいよ有料化の話がちらほら出てきました。まあいつまでも無料というわけにもいかないでしょうが、なんか10/24のロイターの記事ですと、ファイザー社がコロナワクチンを値上げして1回110〜130ドルにするとか(*1)。これがほんとだとすると、1回16,000円〜19,000円。3割負担で5,000円〜6,000円てところです。もっともこれはファイザー社が売る価格ですので、国が買うのでなく民間で流通するようになると、さらに高くなるのかもしれません。もし来年から有料化するのであれば、円安の影響も受けそうです。

1回7,000円〜8,000円とかになったら…まあ、仕事でどうしても打つ必要があるとか、よっぽど感染が拡大して命の危険が間近に迫ってるとか、それぐらいにならないと打つ人はほん限られてくるでしょう。これもロイターさんの記事ですが、アメリカでも、コロナワクチンの接種率はかなり低くなっていくのではないかという見方が出ているようです(*2)。

アメリカでどうなのかよく知りませんが、日本だと高齢者にはインフルエンザワクチンのように補助が出るでしょうから、まだ打つ人は結構いると思います。それでも、もし補助が出ても1回3,000〜4,000円とかになったりすると、かなり少なくなると思われます。

20年ぐらい前の調査ですが、インフルエンザワクチンの接種率はだいたい30%ぐらいだそうです(*3)。コロナは有料化してももうちょっと行くかもしれませんが、実質、「コロナはカゼといっしょ」ではないものの「インフルといっしょ」みたいな扱いになっていくのかもしれません。

ただもちろんコロナは感染力が異常に強いですし、この約3年あまりの中でも、最初のものとはまるで別物のような性質に変化しています。「インフルといっしょ」みたいな感じで行くとしても、また大流行したときにどうするのかを、ある程度、政府や行政があらかじめ示しておくべきではないでしょうか。

うちのホームページに仁坂知事がコロナの初期に発表した段階表示をずっと載せてますが、ああいう予測に加えて、これぐらいのレベルまでひどくなったらこういう対策をしますよというのを出しておいた方が、ゆるめた蛇口も締めやすくなるのではという気がします。今後、ゆるめるのに広くコンセンサスを得る必要がある場面も出てくると思いますが、その際も、あらかじめ流行時にどうするか発表しておく方が有利なのではないでしょうか。

しかし今あの仁坂知事の表を見返してみますと、感染状況をAからGの段階にしてあって、一番ひどいのがGなのですが、これは「重症者ですら十分な医療を受けられなくなり、軽症者は自宅待機。医療としては、重症化したときのみに命を救うことしかできなくなる。」というものでした。第7波は、まさにこの状況になっていたと言っていいと思います。

これが発表されたのが、'20年の4月。当時は「ほんまにここまで行くんかいな」とか半信半疑で思っていたものですが、現実にそういう状況が起こりました。今のオミクロン株は当時の株より重症化率はずっと下がっていますから、同じように比較はできないのかもしれませんが。

話戻しまして、しばらくはワクチンの効果も期待できますし、今後の見通しを立てる・発表するにはいいタイミングのように思います。おそらく、今一番考えられる脅威はまた重症化率の高いものに変異することだと思うので、そうなった時にキュっと蛇口を締められるように準備しておきませんと、ゆるみきってるとこにそういうのが出てくると、どばっとあふれかねません。


というわけで、今月はこれぐらいにしておきたいと思います。今月はそこまで遅くない時間に発行することができ、ちょっとほっとしてる発行人です(苦笑)

しかし考えてみますと、これでこのまま「インフルエンザといっしょ」みたいになっていきますと、いっしょといっても「季節性新型コロナウイルス」とかにはならないわけですので、もう年がら年中インフルエンザの流行が続いているような、そんな感じになっていくのかもしれません。コロナ前でもインフルエンザが流行すれば、外出時はマスクしましょうとか、人ごみへの外出は控えましょうとか普通に呼びかけてたわけで、そんなのがずっと続くことになるのかもしれません。

あと医療機関はそこそこ負担のある状態が長く続き、さらに波が来たときにはまたガッと負担がかかるという状態になります。これはあの8割おじさんこと西浦教授も心配されてましたが(*4)、たしかにこれがずっと続くとどうなるのか、というのも心配な点です。

今までも、もう大丈夫かな…と思ったとこで逆襲してきたコロナさんのことです。個人的には、まだ行動を以前のように戻すのは早いかなと思っている発行人でした。それではまた来月〜

※次号は12月10日(土)発行です。

有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
http://arikaina.com
arikaina@gmail.com
〒649-0111 和歌山県海南市下津町方187-10


(*1) Reuters「米ファイザーのコロナワクチンの来年の新価格設定、市場想定上回る」(https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-vaccines-pfizer-idJPKBN2RJ09A)
(*2) AnswersNews「新型コロナワクチン、しぼむ市場予測…米国で追加接種伸び悩み」(https://answers.ten-navi.com/pharmanews/24118/)
(*3) 三浦宣彦「インフルエンザワクチンの需要に関する研究」(https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/06/dl/s0618-9a.pdf)
(*4) BuzzFeedNews「新型コロナを「当たり前の感染症」として受け入れた時、何が起きるのか? 感染者はインフルの数倍から10倍に」(https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-nishiura-20220819-1)

参考=
読売新聞オンライン「コロナワクチン、一部実費徴収を提案…財務省『全額国費の特例措置は廃止を』」(https://www.yomiuri.co.jp/economy/20221107-OYT1T50151/)
Yahoo!ニュース「コロナワクチン「有料化すべき」財務省の見解に賛否渦巻く…現在は1万円を国が負担(SmartFLASH)」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8573eeab0c1f8bbe003a976214ea54d293a14b23

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