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Arikainaメールマガジン 2022/12号(2022/12/10発行)


Arikainaメールマガジン 2022/12号

皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。

※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com


▼新型コロナ 感染してるかも、と思ったら…
https://arikaina.com/_article/202212/ready-corona-1.html

▼和歌山県、自殺死亡率で全国4位に 県、新たな自殺対策計画を策定へ
https://arikaina.com/_article/202212/suicide-1.html

▼コロナワクチン4回目 接種率、50%付近からなかなか伸びず
https://arikaina.com/_article/202212/vaccine-1.html

▼有田・海南周辺 コロナの電話などによるオンライン診療に対応している医療機関の一覧
https://arikaina.com/_article/202212/corona-online-1.html

▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202212/kiji-index.html


メルマガ読者の皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。

コロナもなんか増えてるような増えてないような…みたいな時期がしばらく続いていましたが、と言いますか全数把握が終わってから、すごく増えたと思ったら次の日にカクっと減ったりみたいな感じになり、なんか増えてるのか減ってるのかよう分からんような感じが続いていたのですが、いよいよ本格的に増えてきた感じです。

今月は配布の直前になって1日に1,000人近い日が続き、どうしようかちょっと迷ったのですが、とりあえず今月は通常通りの配布でいかせていただくことにしました。来月は、ちょっと考えないといけないようになるかもしれません。

しかし今月も記事にしましたが、ワクチンがどうしたんこれ、ってぐらい接種率の伸びが鈍化しています。なんせ、先月から数%ぐらいしか上がってない自治体とかもあります。一応10月の末から乳幼児も打てるようになりましたが、小児もふくめて、全体の接種率がほんの数%という感じです。

感染が広がれば打つ人も増えるかもしれませんが、ここまで打つ人が少ないと年末年始にかけて結構流行するかもしれません。流行が広がればまた打つ人も増えるかもしれず、国がしきりに言ってるインフルとの同時流行になれば、病院は診察と接種でてんやわんやになるかもです。

私もコロナは先月打ったのですが、インフルはまあ流行ってからでいいかな…みたく考えてましたが、ちょっとどうしようか迷ってます(苦笑)。しかしそれほど流行しなかった場合、4回目はよくて60%、悪ければ50%そこそこの接種率で終了、ということになるかもしれません。

このままで来年から年2回ぐらいの接種ということになると、8割おじさんが仰っていたように、コロナは年がら年中流行中みたいになってくるのではないでしょうか。ちょうど去年の今頃は、県内では感染確認ゼロの日が続いて平穏そのものでしたが、もうああいう日々が戻ってくることはそうそう無くなるのかもしれません。

本紙でも8月号で記事にしましたが、第7波のときには県内で最大で1日2,000人ぐらいになり、救急車が病院の前で待つといった事態が生じました。もう全数把握をしていないので一概に比較はできませんが、おそらく1日に3,000人ぐらいのレベルになりますと、目に見えて医療現場に影響が出てくるのではないかと想像します。救急車を受け入れてもらえないとか手術が遅れるとか、輸血用の血液が足りなくなるとか(これも今月号でちょっとふれてますが、あながち無いことでもないと思います)、そういうのでコロナの患者さんにかかわらず、いろんな病気・ケガの方が影響を受けることになると思われます。

全数把握はやめてるわけですから、とりあえず使える医療リソースから逆算して、それを指標にして今後は対策を立てていく必要があるのではないでしょうか。あらかじめ入院患者が○人になったらみたくレベル分けできればいいでしょうが、たとえば使えるベッド数がこれだけありますとか言っても、実際には医師や看護師が足りないとか、頭数は足りてるけど感染して人出不足になるとかで活用できなくなることもあるということは、この3年間でよく思い知らされているところです。医療現場の状況をつぶさに把握し、できるだけ早い内から必要な措置、場合によっては行動制限も視野に入れていくといった施策が必要になってくるのでは、という気がします。

実際第7波のころと今と比べても、オミクロン株による脅威の度合いが変わったわけでも何でもありません。進展したことと言えば、開発者の方には申し訳ないですが、ちょっと微妙な感じの国産の薬が新たに承認されたぐらいです。なのに全数把握をやめてから、もうすっかり元通りみたいになってしまい、ワクチンを打つ人も少なくなり、またぞろポストコロナとか言い出す人も出てくるわけです。岸本新知事みたいに(苦笑)。

もう毎日何百人みたいなのがずっと続く、そんな状態をポストコロナとでもお考えなのでしょうか。ポストコロナとか言う前に、まず目の前の感染増加対策や医療ひっ迫の懸念について、いろいろやらないといけないはずです。岸本さんは知事選にあたってブログで政策案を公表されてますが、コロナの感染対策についてまったくと言っていいほどふれておられないのは、これから知事になり、何かあれば県民に呼びかけなければいけないお立場になることを考えると、ちょっと心配なところではあります。


そんなわけで船出からちょっと心配な感じがしなくもない新知事ですが、新知事が生まれるということは現知事が退任されるわけで、今月は、あとは仁坂さんの思い出を書かせていただいて終わりにしたいと思います。

まだ知事に就任されて間もないころだったと思いますが、一度だけインタビューさせていただいたことがあります。私が前に勤めていた有田のフリーペーパーにいたころのことで、そこも記者クラブとか加盟していないところで、取材申し込んでも最初は断られました。しかし電話口でしぶとく粘ってますと(笑)、相手の方が知事本人に聞きに行ってくれ、ご本人が受けると仰ってくれたらしく、インタビューすることができました。

その時取材を申し込んだのはプレジャーボートとかの放置艇対策として、県が独自に係留場を整備するということについてでした。その少し前に有田川河口に巨大なマリーナを整備するという話が持ち上がっていたのですが、貴重な生物のいる干潟が残っているといったことで反対があり、代替策として係留場整備の話が出てきていたのです。

インタビューで知事は、そもそもボートを放置している人が悪いのであり、係留場をつくっても放置するのであれば、場合によっては強制撤去も辞さない、とはっきり明言されました。このときの記事は亡くなった浅井県議が県議会でとりあげられ、実際、有田ではありませんでしたがのちに強制撤去(行政代執行)も実行されました。行政代執行は空き家なんかで行われることがありますが、おそらくボートでは、当時かなり珍しかったと思います。そもそも民有財産に手をつけるようなものであり、行政としては、かなり踏み込んだことだったのではないでしょうか。

このとき感じたのは、自分の考えに従って行動するタイプの方なんだろうなということです。いやそれ誰でもそうでしょって話ですが、「現実的には」とか「実際には」みたいなことよりも、自分で理論的に導き出した答えの方を信じる・優先する方なんだろうな、ということです。陽明学の「知行合一」とか、ああいう感じかもしれません。

そのことがよく出たのが、今般のコロナ禍であったと思います。国の言うことであろうが、「おかしい」と判断すれば従わずに全員入院を続け、「和歌山モデル」と呼ばれたのは記憶に新しいところです。コロナ禍以前にもコムスンの問題で、「脱法行為だ。厚労省が認めても、県では認めない」といって、全国ニュースで大々的に報道されるということもありました。

和歌山はコロナがはじまってかなり早い時期にクラスターが発生し、混乱もしました。観光客も来なくなる・ふるさと納税もキャンセルが相次ぐ、そんなときに理論的に考え、その結果を重視する方が知事であったことは、良かったことだったと思います。まだ多くのことについて未知であったコロナに対しても、とにかく広がるのを防がなければいけない、ならば人数が多くても関係者を全員PCR検査しよう、そういった判断が素早くでき、それにより、混乱の中であっても安心感につながったからです。

反面、一旦「これが答えだ」となってしまうと、その実現のためには少々強引になってしまわれる部分もあったのではないかと思います。県立医大の人事の問題や、IRカジノはそうだったのではないでしょうか。IRができるのが間違いなく良いとなれば、少しぐらい資金面で不安があろうが住民への説明が少なかろうが、「とにかくやるのがいいんだ」みたいになってしまい、結果的に住民や県議の反発を強くしてしまったのではないでしょうか。

そういうところもふくめ、私もさんざんネタ、もとい記事にさせていただきましたのでお名残惜しいものはありますが、先日県庁のメールマガジン「わかやま通信」で、退任後は和歌山市内のご実家にお住まいになると書かれてました。奥様の看護を退任の理由のひとつにされており、たぶん東京と和歌山の往復みたいになられるのかもしれませんが、ご自身も以前にご病気されてますし、同じ和歌山に住まわれるのでしたら、もうちょっと空気のいい静かなところでゆっくりされたらいいのではないでしょうか。

高野山のふもと、紀美野〜かつらぎの辺りなんかおすすめです。場所にもよりますが車あれば買い物もそこまで不便でもないですし、退職金もたくさん出るみたいですので(笑)、あの辺でしたら、広くてしっかりした物件とかも買えるんじゃないでしょうか。ちなみになんでか知りませんが知事は1期ごとに退職金をもらえるそうですので、仁坂さんは3回もらってることになります。

もしこれをお読みになることがあればですが、おそらく今後の県政の中で、どこかでひとこと言いたいというような、そんな場面が出てくるかも(はず?)しれません。そのさいにはもしよろしければ、お話うかがわせていただくことができれば幸いです。ともあれ長い間、本当におつかれさまでした。それではまた来月〜

※次号は1月10日(火)発行です。

有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
http://arikaina.com
arikaina@gmail.com
〒649-0111 和歌山県海南市下津町方187-10


BuzzFeedNews「新型コロナを「当たり前の感染症」として受け入れた時、何が起きるのか? 感染者はインフルの数倍から10倍に」 https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-nishiura-20220819-1
和歌山県「ようこそ知事室へ 知事からのメッセージ 平成19年7月」
https://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/message/200707.html
[DNDメルマガ]vol.229「仁坂和歌山県知事のGood job! ~GWGに正義の退場勧告~」
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm070613.html
Chikirinの日記「だれが勝ち組だって?」
https://chikirin.hatenablog.com/entry/20070611
和歌山県庁メールマガジン「わかやま通信」バックナンバー 令和4年10月26日
http://wave.pref.wakayama.lg.jp/prefg/000200/mailmagaform/backnumber/r041026_2.html
和歌山県知事 岸本周平 official website「和歌山県知事選挙に向けた政策案」
https://shuheikishimoto.jp/blog/14426/
Weblio辞書「地方自治体首長の退職金とは何? わかりやすく解説」
https://www.weblio.jp/content/%E5%9C%B0%E6%96%B9%E8%87%AA%E6%B2%BB%E4%BD%93%E9%A6%96%E9%95%B7%E3%81%AE%E9%80%80%E8%81%B7%E9%87%91
日本総研「首長の退職金」
https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=5933

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