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Arikainaメールマガジン 2023/6号(2023/6/10発行)


Arikainaメールマガジン 2023/6号

皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。

※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com


▼今後、どのような支援があるのか?
https://arikaina.com/_article/202306/heavy-rain-supoort-1.html

▼「罹災証明書」各自治体で受付スタート
https://arikaina.com/_article/202306/disaster-certification-1.html

▼有田の環境センターで設備が故障 不燃ごみ・粗大ごみの搬入を停止
https://arikaina.com/_article/202306/environment-center-1.html

▼有田市の「ふるさとの川総合公園」 またしても水没…元通りにはしない可能性も?
https://arikaina.com/_article/202306/hurusato-park-1.html

▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202306/kiji-index.html


メルマガ読者の皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。

まずは今回の大雨で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

もっとも被害の大きかったのが海南で、次いで有田と、ほんとにうちの配布地域そのものに直撃した感じです。かくいう下津町にあるわが家も床上浸水したのですが、うちはまだ1階全滅とまではいかず、1階の半分くらいが浸かった感じでした。

大雨の当日は私は宿直のバイトあけで、朝、帰りに和歌山市内で買いもんとかして帰ろうとすると、下津の黒田交差点のあたりで進まなくなり、車で待ってますと家にひとりでいる高齢の母から、すでに玄関に水が入ってきてると電話がかかってきました。

もちろん大雨になることは知ってましたが、天気予報アプリ(スマホに常時2〜3個入れている)を見てみますと、どのアプリも夕方〜夜には雨が止むようになっており、降水量も2日でたしか100ミリほどの予報でした(1時間予報で出る予測降水量を合計する)。普段はこれでだいたいの予測、つまりまあこれぐらいの感じの雨になるやろ、というのを予測し、特に問題ありませんでした。

今回、海南市の下津行政局も浸水して(これもまた市議会とかで問題になると思いますが)、わが家はあそこから割と近いところなのですが、この辺一帯は昔からよく浸水す地域です。なので天気予報、特に降水量の予測には気をつけており、予測される雨量と近くの溝の水量を見て、それに応じて車を高いところに避難させる、みたいなことをしてました。つまり今回は、その対応の中では「まあ大丈夫やろ」の範疇だったわけです。

ところが実際は、大丈夫でも何でもありませんでした。うちの家の玄関まで来てるとなると、道からはおそらくもう1メートルぐらいは浸水しているはずです。とりあえず消防に電話して、最悪ボートとかで救助に向かっていただけるのか確認し、住所と母の名前、私の連絡先をお伝えしました(命の危険が間近に迫るような状態になれば、行っていただけるというお返事でした)。

ほかの道にも回ってみましたが結局家までたどりつけないので、少し引き返して、避難所になっている加茂川小学校に避難しました(そこに至るまでも車のバッテリーが上がるとかドラマがありましたが、長くなるので割愛)。小学校であったかいお茶とかよばれてひと息ついてますとスマホが鳴って、ヤフーさんの速報で「1時間に96ミリ(ぐらいだったと記憶)」というのが飛び込んできました。

え?と思っていつもの天気予報アプリを見ますと、前と変わらず1時間に10ミリとかです。どっちかが間違えてるのか、あるいは自分が何か根本的に勘違いしてるのかとか色々考えましたが、結果的には速報の方が正解でした。これが線上降水帯の効果というものなのか、おそらく凄まじい速さで急激に雨量が増し、天気予報アプリの方が追いついていなかったのでは、と後からでは思います。しかしその時はどうなってのコレ?って感じで、どっちを、何を信じていいんだかという感じに思ってました。

家に電話しますとすでに1階も浸水していましたが、母も何とか自力で2階まで上がれたとのことでしたので、その時点で、とりあえず命の危険が間近に迫るということはなくなりました。消防の方もお電話くださったのですが、とりあえず大丈夫ですと伝えておきました。ただその時、消防の方はかなり大変なことになってたみたいでした。

そうこうして避難所で過ごしていますと、少しずつ雨足は弱くなってきて、夕方〜夜には上がるという点に関しては大丈夫そうかなと思ってました。不幸中の幸いか私は宿直上がりでしたので、タブレットにマウスにキーボード、モバイルバッテリーに充電器、マイボトルにコーヒーパックとか、とりあえず出先で過ごすために必要なものはひとそろい持ってました。

小学校でコンセントもお借りできましたので、必要なものは充電しつつ、スマホに加えてタブレットでも情報収集、さらに仕事も少し進めてました。なんせ毎月2日と言えば、本紙の発行に向けて忙しいときです。記事用に取材してたネタもあったのですが、このことに変えないといけないかも、というのも考えてました。

そうこうしながら待ってますと、夕方にはだいぶ止んできました。自宅近くのスーパーや小学校に電話して聞いてみたところ、スーパーさんはまだでしたが小学校の方はもう道が通れるようになっているとのことでしたので、そちら側から帰宅することができました。たしか18〜19時ごろだったと思います。

家に帰ってきますと、そりゃまあひどいもんでした。昨今ニュースでよく流れてるああいう感じで、浸水したところは泥だらけ。ただ助かったのが居間の方でしたので、2階に生活拠点を移さないといけないとかそういうことにはならずに済み、電気や電化製品もまったく問題なく、これも不幸中の幸いか、朝、買いもんしてましたので、自炊はいつも通りにすることができました。

とりあえず疲れたのでその日はすぐ寝て、翌日から昼間は片付けと掃除、夜はへろへろになりながら本紙を作る、という生活が4日ぐらい続きました。ホントは床板を上げて泥出しするべきなのでしょうが、とりあえず居住空間を元に戻すので精一杯でした。早くやった方がいいのは分かってますが、とりあえず落ち着いてから考えようと思います。

今月号の記事も結局、献血以外は全部大雨のことになりました。なにせ発行まであまり時間がありませんでしたので十分調べられなかった感じはあるのですが、被災された方に少しでも役に立つ、参考にしていただける情報を載せられるよう、来月号からもがんばりたいと思います。


と言うわけで、なんかもう私の被災日記みたいな感じになってしまいましたが、今月はちょっと短めですがこれぐらいにしておきます。今回のことで海南はニュースでよくとり上げられたこともあるのか、すでにいろんなところからボランティアさんも来てくださっているようです。

とりあえずは、被害のひどかった方への支援です。1階が壊滅した方は元の居住空間に戻るまでまだまだかかるでしょうし、そもそももう住めないというお家もあると思います。今回の記事のために調べてますと、土砂くずれの危険が見込まれて住めなくなるというパターンもあるみたいです。海南市は早々と災害救助法が指定され(つまり、早々と適用条件を満たすぐらいひどい状態)、また被災者生活再建支援法の方もまず間違いなく適用されると思いますので、海南市内の住居被害についてはかなり支援があると思います。

ただ紀美野とか有田川とか、山間部で住居被害のあるところもあると思います。そういったところの支援はおそらく市町村や県がほぼ独自にやっていくことになると思いますが、この辺がどうなるのかとか、そういうのもまた記事にしていきたいと思います。それではまた来月〜

※次号は7月10日発行です。

有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
https://arikaina.com
arikaina@gmail.com
〒649-0111 和歌山県海南市下津町方187-10

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