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Arikainaメールマガジン 2024/2号(2024/2/10発行)


Arikainaメールマガジン 2024/2号

皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。

※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com


▼「和歌山に熱狂を!」新しいサッカークラブ「FC KISHU」が有田に誕生
https://arikaina.com/_article/202402/fc-kishu-1.html

▼有田市内の中学校3校が閉校 3月に閉校式
https://arikaina.com/_article/202402/close-jhs-1.html

▼海南市、4月から中学校に新しい制服を導入 男女共通デザインのブレザー型に
https://arikaina.com/_article/202402/jhs-uni-1.html

▼「防災ラジオ」で、防災無線が聞けなくなる?有田市では3月末で、湯浅町も近いうちに
https://arikaina.com/_article/202402/disaster-radio-1.html

▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202402/kiji-index.html


メルマガ読者の皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。

能登では相変わらず大勢の方が避難されており、まだまだ大変な思いをされていることと思います。ちょうど寒い時期でもあり、私は北陸の方には行ったことはないのですが、和歌山よりはるかに寒いはずです。そろそろ仮設住宅への入居もはじまっているみたいですが、一日でも早く落ち着いた日常を送れるよう、お祈りしています。

地震に関連することでも気になることもあったのですが、今月は大きなニュースが飛び込んできました。有田からJリーグを目指すクラブの発足です。

くわしくは記事をご覧いただければと思いますが、和歌山からJリーグを目指しているクラブと言えばアルテリーヴォなわけですが、そのクラブがありながらもうひとつJリーグを目指すクラブを立ち上げる、しかも立ち上げるのはそのアルテリーヴォの前監督である北口さんとなりますと、これはもう(いろんな意味で)盛り上がらない方がおかしいというものです。

先日取材にうかがったときは、いろいろと興味深いお話をうかがいました(記事にできないこともふくめて😅)。でもそういう意味での興味だけでなく、ほんとにこんな近くに本気でプロを目指すチームができるということ自体に興奮しています。

正直言いますと、取材にうかがう前は「とりあえずU-15のチームを立ち上げて、それからぼちぼちと…」みたいなの勝手に想像していたんですが、とんでもない。スポンサー集めはまだこれからなものの、Jへ行くまでにどれくらいの予算がかかるか・どうやってそれを集めていくかなどしっかり戦略が練られており、北口さんのようなサッカーの専門家だけでなく、現役バリバリのビジネスマンですとか、数名の大の大人が今の仕事を辞めてこれに専念してはじめるって言うんですから、本気も本気、超本気です。

まあそうは言いましても、もちろん道のりはそう簡単ではないはずです。くわしくは省略しますが、Jに行くためには、少なくとも億単位の運営費は必要になってくるようです。和歌山の経済規模、それにすでにもうひとつ同様のクラブがあることを考えても、素人目にも大変なはずです。

でも、期待したいです。北口さんも仰っていたのですが、和歌山には今までプロの「おらが村のチーム」というのがありませんでした。今までも野球の紀州レンジャーズですとかバスケのトライアンズがありましたが、残念ながら「プロでバリバリ」というところまではいかず、解散したりその危機になったりで、「地元のチームを応援してみんなで盛り上がる」というところまで、なかなか行きませんでした。

アルテリーヴォもずっと関西一部から上がれないでいることで、やはりそこまでは行っていないというべきかと思います。熱心に応援されている方にはほんと失礼で申し訳ないのですが、大学生のチームとも勝ち負けしているという状態では、やっぱり地元のプロチームとして盛り上がる、というとこまでは難しいんじゃないでしょうか。

要するに、今日はウチで○○の試合があるからスタジアムに行く、みたいなのを和歌山の人はほとんど経験してないわけです。それほどサッカーにくわしいわけでもありませんが、J3までいけばかなりそういう雰囲気、「興業」という感じになってくるんじゃないでしょうか。そうなれば北口さんも仰っているとおり、有田とか海南ならほんとに地元の地元で、2週間に1回は試合で盛り上がれるわけです。

優勝争いでもしようもんなら、アウェーで試合しててもパブリックビューイングとかスポーツバー(こういうお店もできるかもしれません)とかで盛り上がるようになるんじゃないでしょうか。経済効果がどうこうだけではなく、地域のアイデンティティを高めるという点からも効果があると思います。県外とかで「地元何あんの?」みたいな話になったとき、「サッカーあるんで、試合のときとか盛り上がる」というのが、ひとつ加わるということです。

サッカーの場合はJに入っているクラブでも、たとえばザスパの草津とか元代表監督の岡田さんがやってる今治とか、必ずしも大都市でなければできないというわけでもないみたいですし、ほんとに超期待です。もちろん、たとえばJに行くにはもっと大きなスタジアムも必要だそうですし、ほんと簡単ではありません。

どなたかというのは伏せておきますが、北口さんが有田の要人に話をされたときには鼻で笑われたこともあったそうです。でも、いいじゃないですか。鼻で笑われるようなところからこそ、大きな成果って生まれるものではないでしょうか。


というわけで、特にコロナ以降なかなかこういうこともなかったですが、久しぶりに底抜けに明るい感じの話題で紙面をにぎわせることができました。今月はほかには、年度末を控えて学校関連の記事が多くなりました。

ジェンダーレス制服は「ついにこういう波が田舎にも来たのか」というのが率直な感想です。もちろん、いいことだと思います。選択肢が増えるのはもちろん、何もLGBTQの方にかぎらず単純に女子も動きやすい・脱ぎやすいとか、機能性の面でもアドバンテージがあるのではないでしょうか。

和歌山市もおそらくこの方向になるのではと思いますし、今後、たぶんここらのほかの市町でも同様の動きが広がっていくのではないでしょうか。子どもの多い有田川町ですとか、早めに検討してもよさそうなものです。

実際、別に制服を着るために学校へ行くわけではないのですから、あえて言いますと「たかが制服」のことで悩む子が出てくるぐらいなら、男女共用とか、できるだけそういう問題が出てこないようなものにした方がよっぽどいいはずです。

あと「スカートをはいたことがない子が抵抗する」というのも、ちょっとびっくりというか、新鮮に感じました。たしかに外でも、子どもにかぎらずスカートってあんまり見かけなくなったかなというのは感じます。私ははいたことないですが、やっぱり機能性ではパンツスタイルの方が分があるのでしょうか。


というわけで、今月はこれぐらいにしておきます。学校のことではもうひとつ、有田市で3校が一気に閉校になるということをとりあげました。少し前に閉校した初島中はまだしも、保田中や文成中はまだ生徒数も結構あったと思いますので、かなり思いきったといいますか、戦略的な学校統合といっていいと思います。

まあメリット・デメリットあるとは思いますが、やっぱり閉校する学校の周囲の方々からすればさみしい思いはあるのではないでしょうか。人口、特に子どもが減ってるんだから仕方ないと言ってしまえばそれまでなのですが、だからこそと言いますか、また上に戻りますが、サッカーとかそういう新しいアイデンティティーをつくろうという行動には期待してしまいます。

たしかに「中学もなくなってしもた」ではありますが、「でも、近くにサッカーの大きなのできた」となれば、「仕方ない」っていうのも、「まあでも、全然あかんこともない」てな感じになっていくのではないでしょうか。

先月号ではどちらかの知事さんが「人口が減るのは仕方ない」と言ってたことを記事にしましたが、こういう言葉からは、難しいことや困難なことに立ち向かおうという気概もやる気も感じられません。こういう言い方をしていれば鼻で笑われることもないでしょうが、地域に新しいアイデンティティーを生むことなど、できるはずもありません。

なので、過疎地が大変だったら隣町の若い人にやらせればいいとか、こういう(私に言わせれば)簡単に考え過ぎじゃないかとしか思えないようは発想も出てくるのだろう、と思います。くわしくは、よろしければ今月もまた記事をご覧いただければと思います(爆)それではまた来月〜

※次号は3月10日発行です。

有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
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〒649-0111 和歌山県海南市下津町方187-10

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