Arikainaメールマガジン 2024/5号
皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。
※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com
▼”有田でお産“この春からも 「ファミール産院ありだ」オープン
hhttps://arikaina.com/_article/202405/famil-1.html
▼広川町〜日高川町の風車を大拡張 JR東日本が計画、地元から不安の声
https://arikaina.com/_article/202405/shin-shirama-windmill-1.html
▼梧陵さんはインド攻撃を考えていた!?県立図書館が蔵書をネットで公開
https://arikaina.com/_article/202405/goryou-1.html
▼県町村会、立候補「していない」人に出馬要請
https://arikaina.com/_article/202405/candidate-1.html
▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202405/kiji-index.html
メルマガ読者の皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。
これ書いてるの9日ですが、もう5月のはじめだと言うのになんか肌寒いことが多く、ヒーターをなかなか片付けられていない発行人です。
まあ体冷やすのやっぱよくありませんので、こっちもなかなか片付けられない古い上着といっしょに、冬場とあんま変わらないスタイルでこのメルマガ書いてます。ひところはグーンとあったかくなったのですが、最近は我が家のかなりアバウトな温度計さん(110円)も20℃そこそこを指していることが多くなり、あったかくなった後でこれではちょっと寒いです。
今月は4月にオープンした「ファミール産院ありだ」さんに取材させていただき、記事にしました。
このArikainaでも、有田でお産ができなくなるかもとなってなら、有田市立病院と嶋クリニックさんの分娩中止、「有田地域の医療の充実を求める会」の方のお話、翠助産院さんに取材などなど、いろいろと記事にして来ました。ファミールさんのオープンで少なくともしばらくは心配ないだろうということになって、別に関係者でも何でもないのに何やら感慨深いものがあります(笑)
記事をご覧いただければ分かりますが、こうやってやる気のある医師の方が来てくれてほんとよかったです。なかなか医師が見つからない中でもあきらめずに探したことがこういう結果につながり、有田市当局、行政のファインプレーだと思います。
ただ平野さんは元気&やる気満々な方ですが、ご自分で開業するというのは「医師の働き方改革」にとらわれずお産を続けるためであり、逆に言いますとそれは残業規制にとらわれない、要するに勤め人ならブラックそのものみたいな働き方に依存しなければ、田舎ではもうお産を続けることは難しいのかもしれないということです。
記事を書くために調べていて分かったのですが、ひところは産科や小児科を志望する医師が少なくなり問題になっていました。しかしテコ入れがあったのか少なくなってからの揺り戻しなのか分かりませんが、最近は産科を選ぶ医師は増加傾向にあるようです。代わりに今度は外科を志望する人が少なくなっているとのことで、大手メディアでもいくつか記事にしているところがありました。
調べてみますとドイツでは医師の開業規制みないなのがあって、要はこの地域ではこの診療科はもう十分だから、この診療科でやるんなら他で開業して、みたいなことになっているそうです。どのくらいの規模でやるべきかは議論の必要なところでしょうが、ある程度の偏在が必要なのは間違いないでしょうから、日本でも、今後こうした対策が必要になってくるのではないでしょうか。
平野さんの前に有田市立病院でお産をしていた黒瀬医師も、地方で産科医を確保するには「最終的には大学病院に手をさし伸べてもらわなければ難しい」といったことを仰っていました。和歌山県も医大でいわゆる地域枠みたいなのつくってますが、平野さんの地元の浜田市でも医師を養成する支援金みたいな制度をもうけているそうで、今後は田舎では医師への支援が当たり前というか、そうしないと地域の医療を確保できなくなっていくのかもしれません。
10月には海南でもお産ができるところがなくなりますし、紀の川市でも少し前から無くなっていますので、今後は和歌山市内のお産施設にかなり集中するかもしれません。海南市でもうちみたいな南部だと和歌山市内までちょっと遠いですし、そう考えたらファミールさんがオープンして、ほんとよかったと思います。
まあ平野さんは前のところでは月に赤ちゃん50人ペースだったそうですし、海南の出生数は年間200人ぐらいですから、それぐらいどんとこいかもしれませんが(笑)。これはちらっと聞いただけですが、和歌山市内の分娩施設も今のところまだパンクしそうとかにはなってないらしいですので、紀北〜紀中ぐらいの範囲でみれば、なんかもうすぐにお産が大変だとか、そこまでのことにはならないかもしれません。
ただ子どもが減れば産科や小児科が減るというのは、まあ当然と言えば当然です。ですがその流れに任せていては、余計に若い人が都市部に流れ、それでさらに医師も減少してと、どんどん負のスパイラルが加速していきます。
これは産科や小児科にかぎらず、医療全体で言えることのはずです。今回は平野さんのように、ご自分からその流れに逆らおうとする方が出てきて有田のお産は保たれましたが、そうした個人のがんばりに依存しても限度があると思います。
平野さんには記事にできないこともふくめて(苦笑)いろいろお話させていただいたのですが、そういう地域枠的なものや大学からの人事、つまり勤務地に制約をもうける制度にも、いろいろ課題はあるそうです。ちょっと前の有田市のように市内でお産ができなくなる、これは言い替えればそれまでの医師個人のがんばりに頼れなくなった状態、と言ってもいいかと思います。
そうなった時にどうするかは、これから行政、それも市町村(基礎自治体)にとって大きな問題になってくるのではないでしょうか。と言うのも国の制度ですと、仮に上であげたドイツみたいなことやったとしても、おそらく30万人とか50万人とかそれぐらいの人口ボリュームで区切られて、小さな自治体はおまとめあつかいになりそうな気がします。
そうかといって、たとえば有田郡市は全体で7万人ぐらいですが、有田地域でもうお産できないというのをほっとくのか、和歌山市内まで出たらええやんで済ますのかとかいうのは、これはもう各地域ごとの問題としか言いようがなく、そうなるとそれぞれの基礎自治体でがんばってね、何か考えてね、みたいになっていくんじゃないかと思います。
まあ要は医療については、県や国に泣きついてもどうしようもならなくなった時にどうするかというのを、各市町村で考えとかなあかんのちゃうかなあ、ということです。今回みたいにやる気のある医師の方が来てくれるというのはそうあることでもないと思われますし、有田も1市3町でファミールさんを支援するとなっていますが、国におまとめあつかいされてしまう前に、自分らの都合や事情にあった地域連携を考えとかなあかんのとちゃうんじゃないでしょうか。
今月はもうひとつ、ちょっと普段とは違う感じのを、そこまで大きくはないですが記事にしました。町村会の出馬要請の話です。この「Arikaina」では風車とか地域の社会問題的な話題はいろいろ記事にしてきましたが、基本的に政治ネタはやってきてませんでした。
正直誰が候補者になるかどうかとか、そういう政局の話は個人的にそんなに興味ありせんし、そういう話の好きなメディア(特に大手)がほっといてもたくさん情報流してます。
そういうのはあくまで政党の中の話であり、たとえば自民党だったら党の政治家と党員の人で勝手にやっとけばってぐらいに思うんですが、今回は町村会が要請、それもまだ立候補もしていない人にわざわざ出馬してくださいとか要請するのはどうなのかと思い、記事にしました。
町村会が特定の政治家を応援するというの自体どうかと言う気がするのですが、それでもすでに立候補している人を町村会として支援や推薦するとかだったら、百歩譲ってまだ分からなくもないです。しかしまだ立候補もしていない人に対して「この人しかいない」というのは、ちょっとおかしいのではないでしょうか。
新二区はすでに共産党の方が一人出馬表明していますが、維新の会も次は全選挙区で候補を立てると言ってますし、前回の衆院選でも、三区は二階さんをふくめて4人が立候補していました。次の衆院選もまだこれから立候補する人がいるかもしれませんし、それなのに立候補もしていない二階さんの三男さんを「この人しかいない」として出馬を要請する、しかもそれを21人の町村長が全会一致で決めましたというのは、なんか不自然に感じます。
町村会の岡本会長は取材で「世襲の批判を柔らげることにもなるため、町村会から出馬をお願いする」みたいなこと仰ってたようなのですが、じゃなんで町村会としてそういうことをする必要があったのかと考えますと、もしそれが「町村会」という言葉から受けるであろう世間の印象を利用している、もしくは利用する必要があったということであれば、はっきり言って「ずるい」と思います。
つまり「公的なもの」であるような印象を利用しているのではないか、ということです。もっとも今回のことは、実際にはそうでは無いことを如実に表したと思いますが。
もちろん町村長も政治家ですので、政務としてやることがあるのは分かります。しかし首長としては、○○党の支援者にはこういう行政サービスは行わないとか、逆に○○党の支持者には特別に便宜を図るとか、そういうことは(ホントは)やってはいけないわけです。政務を首長個人、つまり「私」の活動とするのであれば、今回のことは実質的に政務と公務を分けていない、公私混同と言われても仕方ないのでは、と思います。
そもそも世襲であったとしても、本来はこういう主張に賛同しているとか、こういう政策を実現したいとか、そういうことで候補者を選ぶべきなんじゃないでしょうか。しかし岡本会長が取材に応えてるところでは、私の見たかぎりでは、そういうことにはまったくふれてませんでした。出馬を要請した一番の理由が「息子だから」だとしたら、一体今は何時代ですかと言いたくなりますし、三男さんにも、むしろ失礼な話なのではないでしょうか。
てなわけで、今月はこれぐらいにしときたいと思います。
今度から有田・海南も新二区になります(これも記事にした理由のひとつでもあります)。三男さんご本人はまだ出馬表明されてませんが、仮に出馬されたとしても、こんな茶番劇してもらわないと出馬できないような人に票を入れようとは、私個人としてはとても思わないです。仮にどんな小さな党とか無所属の人であったとしても、自分から「やりたい」と言って手を上げる人に、一票を入れたいなと思います。
あと、記事で例?としてとりあげました真田家の話ですが、実は私この手の武将の話とか結構好きでして、それこそ小学生の頃から「戦国名将伝」とか、あの手の子ども向けのやつをむさぼるように読んでました(笑)記事では「長男の息子」みたいな書き方してますが、長男の息子は真田信利、次男の息子が真田幸道です。
記事ではふれてませんが、この信利さんというのは真田家きっての暴君だったらしく、いろいろとひどい話が伝わっています。ご興味ある方は「磔茂左衛門」でネット検索していただければ、たくさんのページがヒットします。
要は信利があんまりひどいので、茂左衛門さんという方が一計を案じて将軍(綱吉)に直訴し、信利を改易させたという話です。茂左衛門さんは領民には大感謝されつつも、結局は磔にされてしまい、それで「磔茂左衛門」なのですが、私は知らなかったのですが結構有名な話のようです。
幸道さんの方も松代藩の財政を困窮させてしまうわけですが、その原因となったのが幕府からのいろんな普請(工事)の要請だったようです。これは真田家が徳川家に因縁があったからと言われているのですが、記事でも書きました例の老中(酒井忠清)も、結局は自分の推した信利を後継者にできなかったわけですので、そうなると…という気がしなくもありません。この酒井忠清はのちに大老にまでなっていますので、かなり権力は持っていたはずです。
世襲を全否定するわけではありませんが、統治を「血」に求めるのはあんましどうなのかというのは、人類がこれまでさんざん学んできたところでもあるはずです。競馬でも、競走馬として優秀だった馬でも種牡馬としては…というのは、よくある話なわけですしね(爆)それではまた来月〜
※次号は6月10日発行です。
有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
https://arikaina.com
arikaina@gmail.com
〒649-0111 和歌山県海南市下津町方187-10
参考=
厚労省「第11回第8次医療計画等に関する検討会 令和4年7月27日 参考資料4 第8次医療計画に向けて(周産期医療)」
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000969579.pdf
ブルーバックス「なんと『外科医師』が絶滅危惧種になっていた…産婦人科・小児科を横目に一人負け、20年後には「地元で手術」が受けられないかもしれない(石沢 武彰)」
https://gendai.media/articles/-/108283?page=1&imp=0
AERA dot. (アエラドット)「医師は増えても外科医だけは0・98倍と減少「余裕がない状態」 働き方改革への外科医たちの期待と不安」
https://dot.asahi.com/articles/-/14474?page=1
一般社団法人 JA共済総合研究所「EU統合とドイツ医療 ―社会的市場主義の国における医療―」
https://www.jkri.or.jp/PDF/2014/sogo_69_mano.pdf
わかやま新報「二階伸康氏に出馬要請 和歌山県町村会」
https://www.wakayamashimpo.co.jp/2024/04/20240425_123988.html
読売新聞「和歌山:二階氏三男に出馬要請:地域ニュース」
https://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/news/20240423-OYTNT50260/
毎日新聞「次期衆院選 二階俊博氏の三男に出馬要請へ 新和歌山2区で県町村会 」
https://mainichi.jp/articles/20240424/k00/00m/010/029000c
コープぐんま「るっく&WALK NO.146 上毛かるた 「て」の札(2014年6月号)」
https://gunma.coopnet.or.jp/event/look/walk_146.html
KING OF JMK~おとな達の上毛かるた日本一決定戦~オフィシャルサイト「2022年8月16日放送 - て:天下の義人 茂左衛門」
https://www.kingofjmk.jp/%E4%B8%8A%E6%AF%9B%E3%81%8B%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%81%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AB-%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%B4/2022%E5%B9%B48%E6%9C%8816%E6%97%A5%E6%94%BE%E9%80%81-%E3%81%A6/
曹洞宗 大峰山長慶院 嶽林寺「茂左右衛門」
https://gakurinji.jp/mozaemon