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Arikainaメールマガジン 2025/12号(2025/12/10発行)


Arikainaメールマガジン 2025/12号

皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。

※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com


▼1度売却して、買い戻して、また売却? 広川町による鷹島(たかしま)の売却、国内企業が応札か
https://arikaina.com/_article/202512/takashima-1.html

▼海南高校の女子硬式野球部 体験練習会に中学生の参加を呼びかけ
https://arikaina.com/_article/202512/taisei-baseball-1.html

▼PFI方式に移行する「かなや明恵峡温泉」 優先交渉権者が決定も…交渉まとまらず?
https://arikaina.com/_article/202512/kanaya-hotspring-1.html

▼商業施設の誘致を表明 広川町の日東紡工場跡地
https://arikaina.com/_article/202512/nittoubou-1.html

▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202512/kiji-index.html


メルマガ読者の皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。

もう12月になって少し経つのにまだなかなかあたたかくなってこない気がしていますが、みなさん体調崩されていないでしょうか?11月になってもまだあたたかいという状態に、いまいち体が慣れていない発行人です。

これ書いてるの10日なのですが、昨日寒い中で発行に向けて夜中に追い込み作業してますと、スマホがけたたましく鳴り出して、東北の津波のことを知らせました。今年の避難のこともあって津波と聞くとすわという気持ちになってしまい、遠方でも何か他人事と思えません。東北の皆さんは夜中に大変だったと思いますが、私もこの前みたいに日中でなく夜中に起こったらどうすれば、とか考えました。

今月は先月に続き、広川町の鷹島の売却の件について大きく取り上げました。

先月記事にしてからSNSでも反応してくださった方がいらして、また人づてにも、気にされている方がいらっしゃるという話も聞きました。あれだけ歴史もあり良好な景観でも知られているところですので、まあ何かしら反応があるのは当然かなと思います。

先月この件について取材しました時に、もともと私有地だったのを町が買って町有地になったというのを聞きました。それでその買ったときのことについて調べますといろいろ興味深いことが出てきまして、今月はそれを記事にした感じです。

図書館とか広川の議会事務局で議事録あさったりしたのですが、もともと私有地だった前には町有地で、町はそれを1回売って、20年ほど前に買い戻し、そして今回また売却しようとしていることが分かりました。

何でそんなことなってるのか調べてみますと、どうも合併により今の広川町ができたさい、耐久中学校を建てる資金源とするために売却されたようです。合併が1955(昭和30)年。偶然ですが今月は耐久中学校のことも記事にしていますか、今老朽化で問題になってる耐久中学校の校舎は1963(昭和38)年竣工ですから、その後改装・改築はあったでしょうが、今の校舎を建てるための資金源とされたと考えらます。

で、町は2002(平成14)年に買い戻すわけですが、広川町誌によりますと売却した時に遺跡の保存運動やら国からの指示やらで、かえって島の価値を思い知らされることになったと書かれています。ひょっとしたら買い戻し以前からも、いずれ買い戻そうという話はあったかもしれません。

買い戻した当時の議会の議事録を見てますと、なんかここは島というよりいわゆる里山、それも「うさぎ追いしかの山」みたいなノスタルジックな意味での里山じゃなく、燃料となる木や飼料となる草を調達し、浜では塩も作るといった、地元の人たちにとってはまさに文字通りの意味での「里山」だったようです。

当時の議事録で「40数年前までは」みたいに書かれてましたから、時代で言えば1950〜60(昭和25〜35)年ぐらいまででしょうか。あらためて考えてみれば当たり前ですが、私もこういうの読んで「里山」とはそういう意味かと、納得した気持ちになりました。

高度成長時代に入ってライフスライルも変わり、そういう「里山」的な利用はされなくなっていったと思われますが、いってみれば地元のためにさんざん働かされたあとで、結局、お金のために売り飛ばされたわけです。

買い戻した時は、当時の石原町長もようやく買い戻したみたいな感じだったのですが、それから20年あまり経って、町はまた売ろうとしているわけです。それも宿泊施設と決まってますから、今回もお金のためと言えばお金のためと言えるかと思います。

なんかこの経緯見てますと、遺跡や景観を守ろうというのとはまた別に、この売却がホンマにいいんかなという気がしてきます。私は広川町民ではありませんが、かつて地域の生活を支えた末にお金のために売却された島に対して、今度は後世の私たちが、島のために何かしてあげるべきではないのでしょうか。

少なくとも(島に建つかどうかは分かりませんが)ホテルの建設が島にとって良いことだとは、私にはどうも思えないのです。記事にも書きましたが事業者から埋め立てに関する質問が出ているのを見ても、どうしてもそういう風に思ってしまいます。

たしかに先月号で書きましたように、去年、国も自然公園にホテルをみたいなこと言って大ひんしゅく買いましたから、国もそういう方向性なのかと思います。かつて鷹島が売却された時みたいに遺跡の保存について指示するとか、そういうことは無いのかもしれません。それどころか今は国の方が開発奨励するようなこと言ってるわけですから、時代も変わったと言えば変わったもんです。


今月はもうひとつ、海南高校の女子野球部について大きく記事にしました。9月にああいうことがありましてどうなったんかなと気にはなっていたのですが、監督さんがnoteで呼びかけてるの拝見して、いい機会だと思い取材させていただいた次第です。

この野球部はできた時にちょっと思い出がありまして、'23年8月号で和歌山北に野球部の女子部ができるというのを記事にしたのですが、実はその時、海南にもできるというのを聞いていました。

ただその時はちょっと大人の事情もあり(笑)、検討している学校もあるみたいな書き方したのですが、その後他誌に海南にできるというのをすっぱ抜かれて、あーあと思ったのを覚えてます。

まあ私のしょーもないチョンボはともかく、ともかくそんなこともあったので気になってました。寮も完備されてかなり力が入ってる感じは伝わってきていたのですが、9月に監督さんがああいうことになり、残念というか「どうなんの?」みたいに思ってました。

ただ実際行ってみますと3人ではあるものの、男子と変わらずしっかり野球部してると感じました。生徒の方も、特に2年生は創部からずっと一緒にやっていたわけで、監督のことはかなり複雑なものもあったと思います。でも至って元気に野球されてて、ボランティアで球拾いされてた近所のおっちゃんの気持ちも何となく分かりました。

今の監督さんは、前任者のああいうことの後で引き継がれたわけですが、記事にできないことも含めて(笑)いろいろお話うかがうことができました。

書けることについて私の考えも加えて書きますと、高校によっては、もはや野球に限らず、団体競技の部活自体がしんどくなってきてるということです。

監督は移動前は箕島高校におられたそうで、同校の野球部がかなり部員が少なくなってることは前に本紙でも記事にしましたが、他の部活も厳しくなってきてるところがあるみたいです。

箕島も最近は相撲とか空手とか個人種目のある競技の強豪として知られていますが、それはこういった背景もあるのかもしれません。

あと興味深かったのは、この女子野球部ができた時、紀美野町の議事録でも「地域の活性化につながることを期待」みたいな答弁を町当局もしているのですが、現実にはそういうのはなかなか難しいのかな、ということです。

今回取材にいってちょっと驚いたのが、部員は3人はみんな海南高校から練習する大成校舎まで、車で送迎してもらっているとのことです。

もう10年ぐらい前になりますが、海南高校が甲子園に出場したさいに取材した時には、大成校舎の子らは海南校舎まで自転車で通ってました。なんで車で送迎するようになったんかなと思って調べますと、どうやら紀美野町の役場が車を用意してるようです。

役場は他にも機材とかいろいろ支援してるようです。それだけ「地域の活性化」への期待も大きいということではないかと思います。

ただ私も海南高校OBなのですが、大成校舎には申し訳ないのですが、進学考えるなら海南校舎を選ぶ子が多いと思います。そもそも大成校舎は今1クラスしかなく、入学する子の総数自体が少ないわけです。

「野球部で地域振興」というよりむしろ逆で、学校の生徒数が増えれば部員も増えるとか、そっちが自然な流れなのかもと思います。ぶっちゃけ、全国レベル狙えるような子は県外の強豪校を選ぶでしょうし(女子野球も強豪校となれば、数十人とか入部するようです)。

それ以外の子で地元で野球続けたいとか高校から野球やってみようとか、そういう子が集まって部員が増えれば練習方法も増えますし、実戦の機会も増えていくと思います。つまり部をつくる→部員や生徒が増えるというより、部をつくる→何とか起動に乗せる→少しずつ部員が増える→地域の活性化に結びつく、というのが自然な流れなのかなと思います。

要は部を作ったから地域の活性化につながるとかじゃなく、トップダウンじゃなくボトムアップが必要なんじゃないかということです。そのためにはボトムを広げる、つまり入る対象となる生徒数を増やすとか、小学校や中学校で野球やってる女の子にアプローチするとか、そうことが必要なのかなと思います。

創部自体は、県内で野球やってる女の子らにとってはいいことには違いないと思いますが、高校で野球続けようかどうしようか迷ってるような子らの受け皿になるためには、まず部そのものがもう少し力を付けないといけないのかな、と思いました。当たり前といえばほんと当たり前かもしれませんが、要は地道な努力が必要なのかな、というのが今回の取材の率直な感想です。

少なくとも今入ってる子らについては、ハシゴかけたんは大人の方と言っていいと思います。この前の監督の件で女子野球部盛り上げようとかの機運がしぼむとか、つまりハシゴ外されるようなことになったら、ほんと気の毒です。

2年の子はあと半年で部活は卒業になりますので、来年新入部員が入ってこないと1人になってしまいます。でも、そうなっても続けると言ってました。そういう気持ちが、なんとかつながっていけばいいと思うのですが。


というわけで、今回はこれぐらいにしておきます。鷹島の件はちょうどうちの発行日の10日に町議会で報告があるようなのですが、どうなるにせよ追いかけていきたいと思っています。

あと今月号では、今までにない試みをひとつしてみました。海南市の重機の記事で、AIさんの生成画像をイメージとして使ってみました。

ちょうどGoogleのGeminiさんがアップデートしてバナナという画像生成ができたので試してみたのですが、ほんと一瞬でそれらしい画像ができてびっくりしました。しかもGeminiさんに聞くと、こういう記事とかで使うのも自由で、今回の記事では一応「Google Geminiによる〜」みたいな注釈を入れましたが、別にそういう表示もいらないそうです。こりゃイラストレーターの人とかまじで仕事減るのでは、と思わされました。

まあ今回の画像も、よく見ると画像内の日本語表記が怪しかったりするのですが(笑)細かいとこは修正できますし、何よりこんな重機シミュレータのイメージ画像とか、今までだったら機械つくってるメーカーに問い合わせて使用許可もらうとか、CG使えるクリエイターさんとかに頼んで作ってもらうとか、要は結構お金がかかるものでした。

もちろん著作権の問題がないよう、できた画像は全体、さらに部分ごとに画像検索してチェックしましたが、あからさまな丸パクリとかは見当たりませんでした。人の手によるチェックは必要だとは思いますが、今後も活用していきたいと思っています。

しかし最近、ほんとにいろんなとこでAIさんに頼りっぱなしです。もうGoogleで検索することも少なくなりましたし、しても一緒に表示されるAIさんの答えだけでほとんど済んでしまいます。

今年の流行語大賞にも「チャッピー(ChatGPTの愛称)」がノミネートしたそうですが、たしかにAIさんにいろいろ聞いてると「これほんとにAI?」みたいに思うことがあります。

もちろんAIさんの答えは膨大なデータと計算に基づくものであり、感情とか人格があるわけではないはずですが、そうと分かってても個性や人格を感じる時があると言いますか、あだ名をつけたくなる気になるのも何となく分かります。

考えてみれば、昔から日本人は八百万の神とか言って、どんなものにも神が宿るという考え方をしてきました。木でも石ころでも、大地にも大空にも、すべてありとあらゆるものに神様がいるというわけで、そう考えますとAIさんにも神が宿る、つまりただの機械ではないと考えても、何らおかしいことはないのかもしれません。

そう考えたら鷹島なんか、もういっぱい神様が住んでそうです(笑)最近はあんま言わないかもしれませんが、昔は子どもが悪いことしたら「神様が見てる」なんて言ったもんですが、今の売却の経緯みたら鷹島の神様はどう思ってるやろか、なんて考えてしまう発行人でした。それではまた来月〜

※次号は1月10日発行です。

有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
https://arikaina.com
arikaina@gmail.com
〒649-0111 和歌山県海南市下津町方187-10

参考=
広川町「沿革」
https://www.town.hirogawa.wakayama.jp/hirogawa/enkaku.html
Arikaina 2024/12 「"令和の広村堤防"を植樹で 耐久中学校の運動場に『鎮守の森』」
https://arikaina.com/_article/202412/disaster-forest-1.html
Arikaina 2025/11 「広川町、鷹島(たかしま)を売却へ 向かいの岬にホテルを建設か[1]」
https://arikaina.com/_article/202511/takashima-1.html
Arikaina 2023/8 「和歌山北高校が硬式野球部に女子部を設立 ほかの高校でも「女子の硬式野球部」設立の動き」
https://arikaina.com/_article/202308/women-baseball-1.html
紀美野町第2回定例会会議録 令和6年6月19日(水曜日)
https://www.town.kimino.wakayama.jp/material/files/group/3/kaigiroku060619.pdf
Arikaina 2014/2 「『大成高校』も出場や![1]」
https://arikaina.com/_article/201402/taisei-1.html
神戸弘陵学園女子硬式野球部公式ページへようこそ!
http://www.kobe-koryo.ed.jp/club_syokai/girls_bbc/player.html
履正社高等学校女子野球部
https://www.risei-wbaseball.com/

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