Arikainaメールマガジン 2026/3号
皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。
※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com
▼鷹島・名南風鼻の売却計画、住民説明会で賛否分かれる
https://arikaina.com/_article/202603/takashima-1.html
▼有田市内の小学校でいじめ重大事態 市教委が記者会見、調査報告書を公表
https://arikaina.com/_article/202603/bullying-1.html
▼物価高騰が影響か フードバンク和歌山、巡回フードドライブを3月で終了へ
https://arikaina.com/_article/202603/fooddrive-1.html
▼県立医大病院でテナントが相次ぎ閉店 カフェ・食堂は応募者なく再公募へ
https://arikaina.com/_article/202603/tenant-1.html
▼有田に春を告げる風物詩 広川でシロウオ漁体験
https://arikaina.com/_article/202603/shirouo-1.html
▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202603/kiji-index.html
皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。
ようやくと言うか、そろそろ春めいてきた……と言いたいところですが、花粉症持ちとしては正直あまり喜べない季節です。今年は特にきつそうで、早くも憂鬱な日々が始まっています。
今月も引き続き、鷹島・名南風鼻の問題を大きくとり上げました。
記事でも書きましたが、住民説明会でも「鷹島は何とかならないのか」という声が非常に多かったです。昨年12月の広川町議会でも「鷹島は売却せず、住民も届け出れば利用できるようにならないのか」といった質問が出ていましたが、当時の町の回答は「鷹島はゴミだらけで維持管理は難しい」というものでした。
それが今回の説明会では、「売却ではなくリースで交渉する」という回答でしたので、少しは前向きになったと言えるのかもしれません。それだけ、「鷹島を何とかしてほしい」という声が大きかったのかも、という気もします。
ただ町の関係者の話を聞いていると、強羅花壇側はとにかく「鷹島ありき」で計画を考えているようです。町議会や説明会で、強羅花壇が町に提出した地図がスライドで紹介されましたが、鷹島と名南風鼻にビーチをつくり、その間を点線で結ぶ図になっていました。私は、この点線が非常に気になってました。
鷹島についてはプライベートビーチにするとされていますが、おそらくビーチをつくるだけにとどまらないのではないか、と想像しています。点線は、要は鷹島と名南風鼻の間をボートなどで結ぶということだと思われます。
そもそも鷹島にビーチがつくれるのか、という点自体も疑問です。説明会のとき漁師さんとも話しましたが、ごつごつした岩がころがっているような状態だそうで、もしビーチにするのであれば下から砂を積み上げないといけないのでは、とのことでした。自然公園に指定されているところでそんな開発ができるのかも疑問ですし、島の周囲に水中から何か建てるとなれば、そういった許可がおりるのかも疑問です。
しかしとにかくビーチにしたとして、それで名南風鼻との間を結ぶだけで終わりかというと、おそらくそれだけでは済まないのではないかと想像します。ボートをつけるようにするのであれば、鷹島・名南風鼻だけでなく他の島も周遊できるように、というのは自然に出てくる発想でしょう。
鷹島の周辺には苅藻島や黒島など小島が点在しており、独特の景観をつくっています。その景観が気に入って移り住んできた人を私も知っているくらいで、鷹島から少し南に行ったあたりでは、夏になるとジェットスキーを楽しむ人がわんさと来ています。リアス式海岸の湾に小島が点在するようなロケーションは、マリンスポーツにはうってつけなのではないでしょうか。
強羅花壇は長年箱根で旅館を経営し、近年は富士をオープン、さらに京都で施設を建設中です。富士と京都に共通するのは、高級宿泊施設というだけでなく、はっきりした「色」があることです。富士はゴルフ場を持ち、京都は、あの有名な高さ制限のある京都では珍しく、市中を一望できる眺望を売りにしています(もとの浄水場の建物を利用することで実現していると思われ、単に景色がいいという以上の大きなアドバンテージになり得ると思います)。
あくまで私の想像ですが、強羅花壇は広川の案件でも、景観に加えてマリンスポーツが楽しめますよ、というのを売りにする施設を考えているのではないでしょうか。そう考えると、鷹島の取得にこだわっているのも合点がいく気がします。
そもそも自然公園で開発できないような島をなぜ買いたがるのか、というのは当然の疑問です。町は説明会でも「民有地になっても開発はできないから同じこと」というような説明をしていましたが、仮に取得の目的が完全に営利目的だったとしたら、「開発できないから大丈夫」で済まして本当にいいのかな、という気もしなくはありません。
強羅花壇側は「自然を大切にします」というようなことを町にアピールしているようですが、そうであれば、そもそも自然公園の第1種特別地域であり、島の名前を冠した土器(鷹島式土器)が産出するような島を自社所有にしたがっていること自体が、「自然を大切にする」ということと矛盾しているように、私には感じられます。
今月はもう一つ、有田市内の小学校でのいじめ重大事態について、市教委の記者会見と調査報告書の内容を大きくとり上げました。
記者会見は2月12日でちょうど1か月前のことで、マスコミでも大きくとり上げていたので今さら感はあるかと思いますが、実際に学校でいじめがあってうまく対応してもらえなかった場合にどうすればいいのか、という視点でとり上げてみました。
学校の対応がおかしいと感じれば、教育委員会など他のところに相談するのは全然アリだと思います。今回の件では頭を打ちつけられるという被害もあり、ヤフーニュースでは「警察に行くべき」という書き込みも見かけましたが、打ちどころが悪ければもっと大変なことになっていた可能性もあるわけで、決して大げさとは言えないと思います。
関心のある方は市のホームページで公開されている報告書を読んでいただければと思うのですが、学校の初期対応は本当にひどいと感じました。報告書では、保護者の学校への不信感が長期欠席につながったのではないかと指摘していますが、これでは不信感を持つのも無理ないと思います。
報告書には、保護者の方が学校まで送り届けたり、不登校になった後は一緒に学校で過ごされたりと、熱心に対応されていたことも書かれています。しかし仕事が忙しかったり、時間の融通が効きにくい立場の人であれば、そこまでできない場合もあるのではないでしょうか。いじめを受けている側・加害側いずれについても、保護者が学校にかけ合っても対応に不満があるという場合の相談窓口や仕組みを、もっと整備しておくべきではないでしょうか。
もう一つ気になったのは、報告書の中で、被害児童については保護者の行動もふくめて非常に細かく記載されているのに対し、加害児童についてはほとんど触れられていない点です。加害児童に関する部分は、黒塗りになっている箇所も複数ありました。これが何を意味するのかはいろいろ考えられますが、いじめは被害側だけでなく、加害側にとっても問題であるはずです。特に子どものことであれば、尚更です。
報告書では被害児童の保護者の発言として「加害児童を学校に来させるのはおかしい」というものもありましたが、私も読んでいてそう感じました。いじめの問題ではありがちなことだと思いますが、なぜか加害側ではなく被害側が「場から追い出される」かたちになりがちです。実は私も昔いじめられっ子でしたが、いじめられる側に問題があるとか、そういうことを言う人は本当にいます。
少なくとも1年生のときにろくに対応しなかったとされる担任や校長は、そういう視点があったのではないかと疑われても仕方ないのではないでしょうか。担任は翌年定年退職したそうですが、仮にベテランの教諭であったとしても、こういった問題できちんと対応してくれるとは限らないということは、保護者の側からすれば念頭に置いておくべきではないかと思います。
と言うわけで、今月はこのあたりにしておきます。
何度かこのメルマガでも触れていましたが、先日、串本のカイロスロケットの3回目の打ち上げがあり、残念ながら失敗に終わりました。前に「3回目が失敗したら黄色信号では」と書きましたが、会社(スペースワン)側は記者会見で、すでに4回目・5回目もペイロードを受注していると発言していたようです。少なくとも5回目まで打ち上げるだけの予算は確保されていると考えてよさそうです。
ただ3回連続の失敗となると、メディアの論調も変わってきたように感じます。1回目は打ち上げ直後に爆発、2回目は数分間飛んたので素人目にも前進が感じられましたが、3回目はある程度飛んでからくるくる回っており、素人目には2回目と比べて、それほど変わらないように見えました。
専門家の記事では「もう少しリスクの説明が必要ではないか」というものもありました。スペースワンは毎回、打ち上げ失敗の度に「失敗とは考えていない」という答えを繰り返していますが、企業秘密はあるにしても、何がどう前進しているのか、どこを直せば成功しそうなのか、もう少し説明があってもいいのではないかと思います。
民間企業とはいえ国の支援も受けており、県も融資し、串本町とか地元の支援も少なからず受けているはずです。外部からはあまりにもブラックボックスでよく分からないでは、応援しようとか一緒にがんばろうとか、そういう機運も萎んでしまうのではと、余計な心配もしてしまいます。
また今回は、直前になって何度も延期になったのも気になりました。固体燃料ロケットは発射後に制御しにくいそうなので、それだけ条件にシビアということかもしれませんが、年間何十回もの打ち上げを目指すとしたら、それで大丈夫なのかという気もしなくもありません。まあでもとにかく、成功してほしいものです。
話完全に飛びますが、私も結局ネットフリックス加入しました(爆)WBC楽しいのですが、おかげでと言いますか、確定申告がまったくできていません(先月は個人的にもいろいろあったのですが)。10日発行ですのでいつもその前後はバタバタするのですが、これは直前になって延期というわけにもいきませんので、今月は3月16日までかなりばたばたが続きそうです。それではまた来月〜
※次号は4月10日発行です。
有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
https://arikaina.com
arikaina@gmail.com
〒649-0111 和歌山県海南市下津町方187-10
参考=
和歌山県「西有田県立自然公園 指定書及び公園計画書」
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/032000/032500/park/area/04_nishiarida/keikaku.pdf
強羅花壇 | GORA KADAN [ブランドサイト]
https://www.gorakadan.com/
GORA KADAN FUJI GOLF [公式サイト] | 大地と対話し、富士をプレーするゴルフ
https://www.gorakadan.com/fuji/golf/
高級旅館「強羅花壇」が手掛ける新宿泊施設、京都・旧九条山浄水場跡地に2026年春開業予定 - ファッションプレス
https://www.fashion-press.net/news/85203
【浄水場跡に宿泊施設】強羅花壇が事業者 京都市 | 建設通信新聞Digital
https://www.kensetsunews.com/web-kan/602615
いじめ重大事態に係る調査報告書の公表について|有田市公式ウェブサイト
https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/kosodatekyoiku/kyoiku/1005483.html
「また失敗か」「資金が尽きる前にやめたほうが…」の声も…日本初の民間ロケット「カイロス」が、"3連続失敗"も諦めないワケ | 宇宙 | 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/937362
【ノーカット動画】「カイロス」3号機失敗の詳細、会見で説明 [和歌山県]:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASV3431T6V34UTFL017M.html
民間ロケット「カイロス」初号機失敗 宇宙利用“先兵”に厳しい試練 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」
https://scienceportal.jst.go.jp/stories/20240314_g01/
カイロス2号機また失敗…3分7秒後に爆破も識者「2回目で打ち上がった、60点あげる」 : 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/science/20241218-OYT1T50172/