Arikainaメールマガジン 2026/4号
皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。
※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
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▼広川町の鷹島・名南風鼻の売却 5月にも売買契約、6月議会に上程か
https://arikaina.com/_article/202604/takashima-1.html
▼「防災公園」だけど避難はできない?海南ハレアメ、GWにグランドオープン
https://arikaina.com/_article/202604/hareame-1.html
▼ 県立自然博物館、現在の建物をリニューアルへ 今年度予算で調査設計
https://arikaina.com/_article/202604/nature-museum-1.html
▼有田川町の助成金約3000万円、月2000円ずつ返済!? ユーチューブの動画から議会で問題に
https://arikaina.com/_article/202604/2000-1.html
▼紀美野町でサルの目撃続く 民家の多い地域にも出没
https://arikaina.com/_article/202604/monkey-1.html
▼ほか記事一覧
https://arikaina.com/_article/202604/kiji-index.html
皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。
このメルマガを書いているのは10日なのですが、ここのところ雨が続いています。雨不足で水不足と言われてまして、たしかに久しぶりに強い雨音・風音を聞いた気がします。恵みの雨となってもらいたいものです。
さて、もう段々連載記事みたいになっていますが、今月も鷹島の件を大きくとり上げました。
議員の姿勢に変化あり?
3月の町議会では2人の議員がこの件について質問し、いずれも売却に積極的に賛成する意向を示しました。
尾﨑議員は昨年12月の一般質問では「もっと早くに、もっと広く町民に周知できなかったのか」といったことを質問していたのですが、3月の質問ではその点にはふれず、売却賛成の方向でまとめていました。
記事には書かなかったのですが、同議員は質問の中で「鷹島が民有地になっても、事業者に遵法意識があれば問題ない」という認識も示されており、また住民の間に強羅花壇への理解が広まってほしいとも述べていました。
尾﨑議員は2月の住民説明会にも来られていましたので、会場で事業に対する姿勢を聞いてみたのですが、その時は賛成とも反対とも仰っていませんでした。おそらく箱根や富士の強羅花壇に視察に行かれたことで、積極的な賛成に回られたものと思われます。
もう一人、梶原議員も昨年12月の全員協議会では「撤退して廃墟のようになってしまっているホテルもある」とか「企業はもうけてなんぼ。何か規制が必要では」などと誘致にはやや慎重な姿勢を見せていました。ところが3月の一般質問では、雇用が促進されるとか、町側がよく言っている誘致のメリットをなぞるような形で同調していました。
さらに記事でも書きましたが、有田市の例を出して企業誘致が町の趨勢を握るというようなことまで発言しており、かなり姿勢が変わったように見えました。
説明会の際、来ていた町議の中には「説明会に来ていなければ賛成とみなしていい」と言っていた議員もいました。しかし説明会はいずれも平日の夜間でした。夜勤の方は参加が難しいですし、育児や介護でどうしても手が離せないという方だっていらっしゃるはずです。
私は2月の説明会に3回とも参加しましたが、全会場満席でも、2000人を収容することはできなかったと思われます。広川町の人口は約6200人。先の議員は、会場に入れなければ十重二十重にとり囲んで意思表示しろとでも言うのでしょうか。
説明会の際に地元の漁師さんもおっしゃっていましたが、「実際に事業が決まれば、もう言うことを聞くしかできなくなるのでは」とのことでした。この方は違うのですが、鷹島と名南風鼻の間に網を降ろしている漁師さんもいます。少なくとも、こういう直接の利害関係者への対応が具体的にどうなるか明らかになるまでは、売買契約に進むべきではないのではないかと思います。
IRカジノの時と同じ構図
「分かることだけ説明して同意を求める」
住民説明会では、町側から「雇用や税収が増える」「有名企業が来ることで他の企業の進出も期待できる」といった説明がなされました。こうした説明は議会でも繰り返しなされています。
ただ私が知るかぎり、今のところ具体的な数字として出ているのは2億ちょっとという売却価格のみです。税収がどのくらい増えるのか、関連取引でどれくらいの経済効果が見込めるのか、他の企業が何年で何社ぐらい進出してくるのか。強羅花壇の箱根や富士の事例があるわけですから、計算しようと思えばある程度できると思うのですが、そうした数字は出てきていません。
雇用が100人という数字は出ていますが、うちどれくらいが地元雇用になるのか、どれくらいの方が町内に在住するようになるのか、つまり人口増につながるのかといった話は、まだ出てきていません。
宿泊施設についても、どこにどんなものができるのかはまだ仮のものしか示されていません。昨年12月の全員協議会や住民説明会でイメージイラストのようなものは出てきたのですが、資料は配布されずモニターやスクリーンに映し出されるだけで、撮影は厳禁でした。
先の漁師さんのお話のように、先に「やる」ということだけ決まってしまうと、後から「こうなる」とか「こうする」というのが分かった時点で「困る」「聞いてない」と言っても、「もうやるのは決まってますんで」とか「決まる前に仰っておくべきでしたね」ということになりかねません。
この流れで思いだすのが、あのマリーナシティのIRカジノの件です。あの時も地元への説明が遅いとして、マリーナ周辺の自治体が軒並み反対に回りました。コロナ禍ということもあり、住民向けの説明会はオンライン(と言っても、参加者は会場まで出かける必要があったのですが)という形でした。私も説明の遅れや今後の見通しについて質問してみたのですが、県側の答えは「国に計画を提出してから説明する」というものでした。
当時メルマガでも書きましたが、これではもう「説明」というより「説得」です。国に出した計画を、住民からの意見を受けて後から変更したいと言っても、IRカジノの認定は国が行うわけですから、そんなことをしたら致命的だったと思われます。つまり意見を聞くといっても、それが計画に反映される余地はもう無かったと思われるのです。
IRカジノは結局、県議会で否決されました。一番の原因は事業者の計画、とりわけ資金調達の不透明さだったと思われますが、住民への周知の遅れや、地元での盛り上がりのなさも一因だったのではないかと思っています。
鷹島・名南風鼻はそれでなくても自然公園ですし、特に鷹島には遺跡もあり、明恵上人ゆかりの歴史もあるところです。売却するとなれば、さまざまな意見が出てくることは容易に想像できたはずです。にもかかわらず、住民説明会ではざっくりした計画内容しか知らされないまま、契約や議決に進もうとしています。
IRカジノの説明会も、今回の鷹島・名南風鼻の説明会も、共通しているのは「現状分かることだけ説明して、それで同意を求めている」ということではないでしょうか。関心の高い、影響の大きい事業であればあるほど、最終的にどうなるのかをできるだけ具体的に示してから同意を求めるべきだと思います。それが不十分なままであればあるほど、事業を進めるうちに問題が起こる可能性も高まるのではないでしょうか。
住民説明会では、住民アンケートやホームページでの意見募集を求める声も上がっていましたが、町側は実施しない意向を示しました。3月議会で町側が示した「説明会でよくあった意見」にも、そういった声は含まれていませんでした。
広川町は最近でも、学校再編や企業跡地(日東紡)の活用に関しては住民アンケートを実施しています。それでもこの件は、なぜか違う扱いになっているわけです。記事でも書きましたが、町側がその理由として説明した「事業的なので」というのは、正直何の説明にもなっていないと思います。
意見は聞いた、でも反映は?
紆余曲折の末にハレアメオープン
今月はもうひとつ、海南ハレアメのオープンについても大きくとり上げました。
この公園については、記事でも書きましたようにいろいろ紆余曲折があり、その都度記事にしてきました。手前味噌になりますが、KADOKAWA撤退の可能性について言及したのは、おそらくうちが最初だったと思います。自然博物館関連のことも何度か記事にしてきました。
今月号の記事の後半は、なんかこれまでの記事の総集編みたいになってしまったのですが(笑)、こうして公園ができますと、関係者でも何でもないのになんか感慨深いものがあります。
ただ残念だったのは、せっかく意見交換会などで住民の意見を聞いていたにもかかわらず、ゴタゴタが続いたからなのか、意見の内容がほとんど反映されないまま終わってしまったことです。これでは意見を出した方から、何のために意見を聞いたのかと言われても仕方ないと思います。
記事で書いた意見交換会には私も取材に行きました。参加者が何班かに分かれて意見を出し合う形だったのですが、ある程度テーマが決まっており、休憩中にトイレでご一緒した参加者の中には「会のための会では」と漏らしている方もいました。
もちろん、こういうとこで出た意見をそのまま反映する必要はないでしょうが、ただ違う方向になるのであれば、なぜそうなったのかを、どこかで説明する必要があるのではないでしょうか。でないと意見を寄せた人たちに失礼ですし、次に同じような機会があっても参加する人は少なくなるのではという気がします。
ちょっと前に流行った言い方(バスワード?)として、「自分ごととして考えましょう」というのがありました。最近あんまり聞かなくなった気がするのですが、こういう意見募集も、まあそういうことだと思います。
ただ自分ごととして考えて意見を出しても何も反映されず、なぜ反映されないのかの説明もないのでは、やっぱり他人事でしかありません。「自分ごととして考えましょう」と呼びかけるのであれば、その考えをどう扱うかも示しておかないと、下手したら「ただ働きしてください」になりかねないのではないでしょうか。
というわけで、今月はこのあたりにしておきます。これもこの辺で半連載みたいになってますが、串本のカイロスロケットについて、さっきスペースワン社のホームページを見てましたら興味深いお知らせが出ていました。メタンエンジンを搭載した「増強型カイロス」を研究開発している、というものです。
カイロスロケットはこれまで固体燃料でしたが、文部科学省やスペースワンの発表によると、どうやら三段目のエンジンのみメタン燃料にするようです。つまり最後の段だけ液体燃料のハイブリッド構成になるのではないかと思われます。
2回目・3回目の打ち上げでは最後に機体がクルクル回ってましたが、液体燃料にすれば姿勢制御がある程度できるようになるそうですので、ああいったことにはならないということではないでしょうか。生成AIさんの見立てでは「次失敗したらさすがにやばい」とのことですし、何とか成功してほしいものです。
ただ固体燃料オンリーのメリットも多少は損なわれることになると思うので(だからこそ固体にこだわってきたのだと思うのですが)、ペイロードの投入に成功したとしても、当初の目論見よりコスト高になるとか即応性で劣るとかになれば、受注にも影響が出てきそうです。実験で成功すれば終わり、じゃなく、むしろそこからが本番のはずですしね。まあ上の件も、「もう説明したから終わり」にならなければと思うのですが…それではまた来月〜
※次号は5月10日発行です。
有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
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参考=
Arikaina 2026/1 超高級ホテルの一端があきらかに 鷹島・名南風鼻の売却、周知の遅れを指摘する声も[1]
https://arikaina.com/_article/202601/takashima-1.html
Arikaina - 鷹島・名南風鼻の売却計画、住民説明会で賛否分かれる[1]
https://arikaina.com/_article/202603/takashima-1.html
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プレスリリース:文部科学省中小企業イノベーション創出推進事業におけるフェーズ3への移行決定 | SPACE ONE | NEWS
https://www.space-one.co.jp/news/news_20260331.html
文部科学省 中小企業イノベーション創出推進事業 (SBIRフェーズ3)宇宙分野(事業テーマ:民間ロケットの開発・実証) のステージゲート審査結果について:文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01619.html