しかし元かまぼこ屋の方がクラウドファンディングで資金をあつめ、新店をオープン!"和歌浦のかまぼこ"復活に向け準備しています。
「はよおいしいかまぼこ作って」 地元の声が後押しに 新店の名称は「和歌濵かまぼこ」。オープンさせるのは和歌浦のかまぼこ屋の次男として生まれ、長年かまぼこ職人として働いてきた奥村武弘さん(67)です。 和歌浦からかまぼこ屋がなくなったあと、奥村さんがなじみの漁師さんと話をしていたところ「かまぼこ作ってくれ」「港でせえよ」などと声をかけられ、復活させることを決めたそうです。 「おでんが作れなくなったとか、そういう声を聞きました(奥村さん、以下カッコ内同じ)」 和歌山市の商工観光課も協力し、ネット上で「ふるさと納税型クラウドファンディング」として資金を募集。 目標金額は30万円でしたが、11月初旬現在、目標を大幅に上回る170万円もの資金をあつめています。 「もう1回食べたい、そう言ってくれる人が多かったです」 全部手作りで勝負 「前よりおいしくします」 奥村さんによると和歌浦は漁港に近いこともあり、最盛期には30軒ものかまぼこ屋があったそうです。 しかしかまぼこの消費減少や大量生産品との競争の中、次第にお店の数は減少。 「私たちの世代ぐらいから、だんだんと跡を継がなくなっていきました」 奥村さんが働いていたお店では機械も導入されていたそうですが、新店ではすべて手作りではじめることにしました。 「同じものをやってたら、『前の方がおいしい』言われるに決まってます。前よりもおいしくしないと。包丁で(手作りすることで)、全然味がちがう」 新店は、かつてかまぼこ屋が軒を並べていた通称「くずし通り(くずし=かまぼこ)」に出店。 次の世代に技術を伝えるべく、お店では奥村さんの娘さんがいっしょに働きます。 「包丁使えんとあかんのです。まな板の上で身をねって、包丁でねって、はじめて身の状態が分かります。はじめから機械では、身の感覚を覚えられません」 全部手作りのため数量はかぎられるものの、取材した11月初旬現在、すでにどんどん注文が入ってきているとか。 「前からのお客さんから『はよ作って』言われてます(笑)」 お店はかまぼこ屋が年中で一番忙しいという、12月にオープン予定です。 「伝統の味を守りたい! 和歌浦・くずし通りに、昔ながらのかまぼこ屋を復活させるプロジェクト【ふるさと納税型】」 モーションギャラリー(motion-gallery.net)トップページから「プロジェクトを探す」をクリック→「和歌浦・くずし通り」で検索 ※11月30日(月)まで受け付けています。 和歌山市和歌浦南1ー3ー16(42号線・紀三井寺交差点を西(県立医大病院方面)へ、つきあたりの和歌浦交差点を左折(南へ)し道なりにまっすぐ、4つめの信号(右手に明光商店街アーチ)で左折し、マルキ(◯に木)中華そばを過ぎて約50m) Googleマップで見る 駐車場有(3台) 営業時間=9時〜17時 水曜定休(12月中は不定休) TEL.073・445・1508 前の記事 [3]仁坂知事が密?パーティ
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