Arikaina 2019/6 インドネシアから助っ人
インドネシアに親しむイベントも開催
山椒農家にインドネシアから"助っ人"海南市の山本勝之助商店

 和歌山県が日本一の生産量をほこり、収獲の時期をむかえている山椒。

しかし山椒農家は高齢化が進み、人手不足は深刻になっています。

そんな中、海南市で山椒を扱う山本勝之助商店では、昨年から日本で働く人をインドネシアでつのって山椒農家へ紹介しています。

今年は3人のインドネシア人の方が海南市に滞在し、山椒農家で働くことに。

6月には、インドネシアに親しんでもらおうとイベントも開催されます。

山本芳栄さん

 山本勝之助商店は、明治13年創業という老舗商店。山椒のほか、しゅろのタワシやホウキの取り扱いで知られています。

創業者の山本勝之助さんのひ孫にあたる山本芳栄さんがインドネシアで特許関連の会社を経営しており、それが"助っ人紹介"につながりました。

「今、山椒の需要は伸びているんです。フランスでは山椒がお菓子にも使われるようになっています。それなのに、人手不足で生産が追いついていないんです(芳栄さん)」

働きたい人は短期滞在ビザをとり、日本への渡航費は芳栄さんの会社でひとまず建て替え。

日本での就労で得た報酬から後日支払ってもらい、残りを働く人の取り分にするーーという形で、インドネシアから日本への橋渡しを実現しました。

現地では希望する方多数
「まだまだ紹介できます」


 はじめて実施した昨年は、2人のインドネシア人の方が紀美野町の山椒農家で就労。

今年は3人が来日し、山椒農家に加え、みかん農家での摘果作業も行う予定です。

うち1人は研修生として日本に来た経験もあり、通訳も担当されるとのことです。

3人は日本にいる間は海南市の山本勝之助商店に滞在し、6月にはインドネシアに親しんでもらおうと、インドネシアの料理や歌、踊りを楽しむイベントを同商店で開催します。

「いわゆるエコツーリズムですとか、そういう感覚ですよね。インドネシアでは、日本で働いてみたいという方は本当に多くいらっしゃいます。受け入れてくれるところがあれば、まだまだ紹介できます(芳栄さん)」
イベント「インドネシア祭@和歌山」
日時=6月24日(月)〜29日(土)の各17時〜19時(29日のみ12時〜19時)
会場=山本勝之助商店(海南インターから18号線に入り紀美野方面へ直進、エバグリーン〜トマトアンドオニオンを越え車約2分)
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問い合わせ=山本芳栄さん
TEL.090・6243・0928
facebook「インドネシア祭@和歌山
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