県内の博物館学芸員らでつくる「和歌山地方史研究会」では、昨年12月に書籍「地方史研究の最前線 紀州・和歌山」を出版しました。 同研究会の創立四十周年を記念したもので、書籍は四六半・全259ページ。同会の若手研究者を中心に52名が執筆し、古代から近現代まで、和歌山の歴史を網羅的にとり上げています。「和歌山の歴史の入門書になれば、と思っています(同研究会の佐藤事務局長)」 同研究会によると、近年は学芸員など専門職の人たちも業務多忙で研究時間が減っているとか。 書籍のあとがきでは『即時的な文化観光の推進が奨励される一方で、地道な研究の重要性は無視されている。地方史研究は風前の灯火である』としています。 「大学でも歴史をやる人が減っています。地方の歴史に一般の人がふれる機会が少なくなっており、本書は専門知識のない人もできるだけ読みやすいようにしています(佐藤事務局長)」 「地方史研究の最前線 紀州・和歌山」はアマゾンや楽天ブックス、紀伊國屋書店ウェブストアなど主要なオンライン書店で販売されているほか、県内の各図書館に贈られる予定になっています。 前の記事 [3]史跡答申の湯浅城跡 公開を限定
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