Arikaina 2021/1 飲食店の喫煙に関する調査
まだまだ進んでない?飲食店の喫煙状況に関するアンケート調査
 '18年の健康増進法の改正により、屋内では専用の喫煙場所をのぞいて原則禁煙となった飲食店。

和歌山産業保健総合支援センターでは昨年3〜4月にかけ、県内の飲食店を対象に喫煙についての調査を実施。11月、ホームページでその結果を公開しました。屋内で喫煙できるお店も多い一方で、禁煙を検討するお店も多くなっています。

 調査はグルメサイト「食べログ」から、県内の店舗を抽出して質問を送付。有効回答は268店でした。このうち屋内を全面禁煙にしているお店は147店で、屋内に喫煙場所をもうけているお店は121店。

業種別では「カフェ・喫茶店」では禁煙店が喫煙店のほぼ倍となった一方、「ダイニングバー・居酒屋」では禁煙店は喫煙店の3分の1程度に止まりました。

調査報告では「飲酒を伴う場合は、禁煙が難しいことが窺われる」と記しています。ただ喫煙店の内、今後屋内の禁煙に対応するというお店は43・8%にのぼりました。

すでに全面禁煙にしているお店では、お客さんからの反応として「特にない」と「好意的な反応が多い」が約8割。禁煙後の売上については「変わらない」が、回答のあったお店の内9割と最も多くなりました。

低い回答率…未回答のお店
「禁煙に消極的なのでは」


 ただ今回の調査では、質問の回収率はわずか2割ほどにとどまりました。「コロナもあると思いますが、未回答のお店は(禁煙に)消極的なお店が多いのかもしれません(同センター)」

 同センターによると、喫煙に関する調査を実施するのは'02年以来。今回の調査結果を受けて、受動喫煙対策をテーマにした研修やセミナーを予定しているとのことです。

参考=和歌山産業保健総合支援センター「和歌山県内の飲食店における受動喫煙対策実態調査」wakayamas.johas.go.jp/wp-content/uploads/2020/11/R1yhoukoku.pdf
厚労省ホームページ「受動喫煙対策」www.mhlw.go.jp/stf/
seisakunitsuite/bunya/0000189195.html
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