県内の学生有志でつくる「学生団体WAKAxYAMA」では昨年夏、中高生がメンタルヘルス対策のアイデアを持ちよるイベントを開催し、県に対して政策提言を行いました。 同団体では「地域の方々に広く提言を知っていただきたい」と話しています。 「学生団体WAKAxYAMA」は地域の課題解決や次世代のリーダー育成などを目的に、'18年から活動している学生団体。 中心は大学生ですが、昨年は中高生を対象に、自殺防止やメンタルヘルス対策をテーマとしたイベントを開催しました。7〜9月にかけてインタビューなどの活動を行い、中高生がチームごとに解決策を提案。同団体の提言内容に盛り込まれました。 提言では、県の自殺対策有識者会議に10代・20代の若者が参加することや、周りに助けを求めることができるようにする「SOS教育」の実施/周囲の自殺のサインに気付き対応する「ゲートキーパー」の認知・養成/分かりにくい県の相談窓口をひとつにまとめる、といったことを提案。 つづけて、中高生によるアイデアをチームごとに紹介しています。 「家族をつなげる貯金箱」 「公式アカウント コトバのなる木」 有田・海南地方からは保田中学校の生徒が参加し、「家族をつなげる貯金箱」を提案しました。これは喜・怒・哀・楽・緊急の5つに分かれた箱を用意し、その日にあったことや家族に言いたいことをコインに書いて入れていく、というもの。 ケータイなどの機器を持っていない子どもは自分の気持ちを発信しにくいのではと考案したもので、箱は数週間に一度、家族で開けて一緒に確認するとしています。 開智高校中等部の生徒によるチームは、「わかやまいやしまっぷ」を提案しました。 生徒にアンケート調査を行った結果、家でできるストレス発散には限界があると判断。 そこであまり有名ではないところをふくめて、県内の心の癒しになるようなスポットをあつめて地図にするとしています。 智辯和歌山高校の生徒によるチームは、「保健室の公式アカウント」を提案。 保健室は体調が悪い時に行くもの、といった認識から保健室で悩みを相談するのはハードルが高いとし、保健室の公式アカウントを開設して相談しやすくすることを提案しています。 橋本高校の生徒によるチームは、「LINE公式アカウント コトバのなる木」を提案。 これはアカウントにマイナスなコメントを送信するとポジティブな言葉に変換するというもので、実際にアカウントが開設されています。 「学生団体WAKAxYAMA」では、これらの提案やアイデアを9月に県に提言。 11月には、県の担当者と学生たちによるディスカッションも開催されました。 今年も夏に中高生と共に和歌山の課題について考えるイベントを企画しており、テーマは「防災〜もう一度見つめよう災害と和歌山の未来〜」が予定されています。 前の記事 [3]桜和むきスイーツで作業所を元気に
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